
14世紀初期に制作された、美しく希少な一対の中世リングです。
一方にはサファイア、もう一方にはルビーがセットされています。
この二つのリングは同じ場所から発見されたことが分かっており約700年もの長い歳月を共に過ごしてきました。
それぞれが異なる宝石を宿しつつ数世紀を経てもなお、こうして一対のリングとして残されていることに特別なロマンを感じます。
サファイアのリングは現在も着用に耐えられる強度を保っていますが、
ルビーのリングには経年による傷みが見られるため着用には適していません。
約700年間、共に時を重ねてきた二つのリング。
その歴史と物語をこれからも一緒に受け継いでいただきたいという思いから、
サファイアのリングをご購入いただいた方には、ルビーのリングも併せてお届けいたします。
サファイヤのリング
黒みを帯びた深い青色のサファイアを、金のベゼルに留めた14世紀初期のリングです。
サファイアは丸みを帯びたやや不規則な形のカボションに磨かれており、石を包むベゼルの基部には細かな刻み目による縁飾りが施されています。
サファイアは長い歳月を経た古の味わいを感じさせる石です。
全体的には黒みを帯びた深い青色ですが所々に透明な部分があり、
光にかざすと石の内部に閉じ込められたインクルージョンや濃淡の異なる青色が浮かび上がります。
まるで水の中に青墨を一滴落とした瞬間、その色がゆっくりと広がっていくような不思議な表情を持つサファイアです。
当時のヨーロッパにおいてサファイアは遠い異国からもたらされる希少な宝石であり、その存在自体が大変貴重なものでした。
また、中世の人々にとって宝石は単なる装飾品ではなく特別な力を宿すものでもありました。
天の色を映すサファイアは神聖さや天上の世界と結びつけられ、祈りを神に届け身を災いから守る力があると信じられていました。
およそ700年前、このリングを身に着けていた人物もサファイアに祈りや願いを託していたのかもしれません。
サファイアのリングは現在も着用に耐えられる強度を保っていますが約700年の時を経た貴重な中世のジュエリーですので、
日常的にお使いいただくよりもコレクションとして大切に保管しながら時折身に着けて楽しんでいただくことをおすすめいたします。
ルビーのリング
ルビーはやや縦長で、原石の不規則な輪郭を生かしたカボションに磨かれています。
濃いピンクがかった赤色が愛らしく、石の内部には自然のインクルージョンが見られます。
中世では、ルビーは内に火を宿す石とされ、健康を守り、悲しみを払い、持ち主に幸福をもたらすと信じられていました。
このリングには長い歳月による傷みが見られ現在は着用に耐えられる強度がありませんが
中世の希少な美しいルビーを楽しんでいただけます。
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