メデューサ インタリオ リング
古代ローマでとても人気があったモチーフ、メデューサのインタリオです。
メデューサは神話に登場する娘で、元々は美しい娘でしたが、
慢心してアテナよりも美しいと言い放ってしまった為に
アテナの怒りを買い、髪が蛇で、目が合う者を全て石にする魔力を持つ
醜い生き物に変えられてしまったのです。
メデューサはペルセウスに打ち取られますが、
その首はアテナのアイギスの盾にはめ込まれて
アイギスは最も力の強い盾となりました。
メデューサは、その魔力から魔除けとして大変人気があり、
古代ローマではインタリオやカメオ、装飾としても好まれ、
様々な姿のメデューサが見られます。
元々は恐ろしい怪物であるのに、
古代ローマのメデューサは、頬がふっくらした可愛らしい姿で表現されることが多く
このインタリオも、どこか愛嬌のある可愛い顔立ちをしています。
目鼻立ちがクッキリした深い彫りです、
頬のふっくらした様子や、
顔を覆う髪の蛇等が、とても綺麗に彫り込まれており、
表情豊かで、とても良い彫りのインタリオです。
リングは、20世紀に古代風に作られたもので、
古代のオリジナルのものではありません。