Apollo Belvedere アポロン ヴェルヴェデーレ カメオ エジプトマニアリング
シックで力強い美しいカメオリングです。
ヴァチカン美術館のヴェルヴェデーレの中庭に収められている
古代ローマ2世紀のアポロンヴェルベデーレと呼ばれる古代彫刻の
アポロン神をモチーフにしており、カメオだけでも珍しいのですが、
シャンクにはエジプトマニアスタイルの装飾が施され、更に珍しいカメオリングです。
オニキスを使い、暗闇の中に古代彫刻が浮き上がるような、
女性にも男性にもお勧めできるシックな作品です。
カメオは1820年〜1850年頃の作、エジプトマニアスタイルのリングは1870年頃のものです。
〜ヴァチカン美術館 ヴェルヴェデーレのアポロン〜
永遠に若く美しく、理想の男性像として愛されたアポロン。
アポロンヴェルヴェデーレも、均整のとれた美しい姿をしており、
ゲーテは、
「何故にお前は、我らにおまえの美しき肢体を見せるのだ。われらは己が身を恥じねばならぬのに。」
と書き残しています。
右手に何かを握っている姿をしていますが、
遠矢射る君として弓を放った後だと考えられています。
アポロンヴェルヴェデーレの髪型は一目でアポロンヴェルヴェデーレだとわかる特徴があり、
頭の上で髪の毛をリボン結びにしているのです。
初めて見た時は驚きましたが、オリンポス山で一番の美男のアポロンでなければ
似合わないような髪型です!
シャンクはエジプトマニアスタイルのとても美しいデザインで、
ロータスを思わせる装飾の出来栄えは素晴らしく、
無数の点が打ち込まれている箇所は
光を閉じ込められたような淡いゴールドの渋い輝きが美しいです。
この美しいエジプトマニアスタイルのリングが作られた1870年頃は、
フェルディナン・ド・レセップスの尽力により、スエズ運が開通し、エジプとを横切ることで
アフリカ大陸を南までぐるりと廻らなければアジア方面へ移動できなかった旅も容易になりました。
初めてのスエズ運河横断はウージェニー皇后が乗った船が先頭を切るなど、
スエズ運河開通のニュースで持ちきりになり、エジプトマニアスタイルの作品が流行しました。
作品動画