古代美術 古代ローマ3世紀 ゴールド インタリオリング 「海の女王アムピトリテ」
古代ローマ3世紀の宝物、力強く優雅なインタリオリング「海の女王アムピトリテ」をご紹介致します。インタリオ、モチーフ、デザイン、重さ、作り、状態、 全てにおいて完璧なリングです。ルーブル美術館にもこのインタリオリングの類似作品が数点所蔵されていますが、それらと全く同じ品質です、古代ローマ時代 の優れたリングに関しましては、過去に扱った作品も交えてこのページでお話ししていますので、是非こちらもご覧下さい。
古代ローマ リング ルーブル美術館へ!
古代のリングはフェイクが沢山ありますし、古代ローマ時代の本物の優れたリングは本当に希少でなかなか見つからないものですから、こうして、フェイクだと 疑う余地が一つもなく、かつ素晴らしいリングに出会えるとすっきりして気持ちがいいです、このようなリングと今後も出会い続けられればいいのですが、どん どん入手しにくくなっていくものですし、十年、二十年後には価格も含めて一体どうなっているんだろうと、、いつも思います。
このリングにセットされている青みがかったグレーと黒の石は二コロと呼ばれ、古代ローマにおいて好まれた特別な美しい石です。それは、石の模様が目のよう に見えることから、魔を退ける魔除けの力があると考えられていた為で、インタリオとして彫りを施さずに、そのまま石をセットしてある指輪も残っています。
このニコロに彫り込まれているのは海神ポセイドンの妻アムピトリテです、アトリビュートのヴェールを頭上にひらめかせて海馬に乗った姿をしています、アム ピトリテはインタリオの題材としてとても珍しく美しいですから、金をたっぷり使った古代ローマのリングにセットしてあると、リングの力強さとアムピトリテ の優雅さ、両方の要素が感じられる非常に洗練されたリングに仕上がっていると思います。
アムピトリテは海獣を従えて海を思いのままに操ったと言われていますから、彼女の加護を得る必要のあった人物のために作られた指輪なのでしょう、古代ロー マ時代にはゴールドよりも、シルバーやブロンズのリングの方が圧倒的に多く作られていますから、この素晴らしい指輪が位の高い人物の為につくられた作品で あることは間違いありません。
インタリオを粘度に押した画像。
上半身が馬で下半身が魚の海馬に乗ったアムピトリテの姿がはっきり浮かび上がります。アトリビュートのヴェールがとても優雅な女神です。
横にせり出したシャンクの作りは古代ローマ3世紀の特徴です。シャンクの線を立体的に彫り込んだデザインはシンプルで力強く、迫力のある仕上がりです。ハイキャラットゴールドの輝きも相まって素晴らしい雰囲気を持っています。
古代ローマ時代のシンプルで造形的に優れたリングからは、いつも時を超えた美を感じます。
側面。
ベゼル裏。
サイズ変更は貴重な指輪ですから、してはいけません。