1400年頃 シルバー リング
時を超えた希少な1400年頃のシルバーリングのデザインには、2つの意味があるかもしれません。
イニシャルMの上に冠が捧げられ、植物が周囲を飾るデザイン、このイニシャルMはおそらくこの指輪の持ち主のイニシャルか、もしくは天国の女王、聖母マリアのイニシャルMを記した祈りの指輪だと思われます。
ひねられたフープのデザインは1400年頃の典型的なイギリスのデザイン。
サイズは24号の大きなメンズサイズですが、サイズ変更はしてはいけないリングです。
身につけることができなくても、このリングの主な楽しみ方はリングをオブジェとして傍らにおいて、シーリングワックスに押したりしながら、中世に想いを馳せることです。
イニシャルMの方は、ご自身の印としても楽しくお使い頂けるのがとても素晴しいと思います。
ブリティシュミュージアムに類似品が収蔵されています((ref Oman, British rings, 1974, n°38F)
)一番最後に類似品の資料写真を掲載しています。
こうして、1円玉と比較するとそれほど大きく感じないかもしれませんが、実物は大きなサイズのボリュームのあるメンズリングです。
正面。
サイドにみえる星の印は、印章として使う時の上下の印です。
このフープのひねりは、典型的なイギリスの装飾です。
反対側。
サイズ変更はしてはいけない指輪です。
べゼル裏。
フープ全体。
粘度に押すと、このように印章が浮かび上がります。
当時はシーリングワックスに押して使っていました。
大きなメンズサイズの指輪です。
ブリティシュミュージアムに類似品が収蔵されています((ref Oman, British rings, 1974, n°38F)