古代ローマ3世紀〜4世紀 蔦の葉 ゴールドリング 「ゴートの王」
この素晴らしく力強いリングは全てオリジナルの古代ローマ3世紀から4世紀の作品です。
金の迫力ある厚み、ずっしりとした重さ、現存する古代ローマリングの中でも最上位に位置し、金の迫力ある力強さに加えてショルダーに施された津蔦の葉のオープンワークのinterrasileの豪奢な華麗さに目を奪われるばかりのとても眩い夢のリングです。美術館でもここまでの重量をほこる華麗なリングはそうそう見つけられないでしょう。そして、このリングには時間の流れを感じさせるとても面白いインタリオがセットされているのです。
コンディションも非常に良く、ダメージも殆ど見られません。
このリングは古代ローマ時代3世紀〜4世紀に作られた作品ですが、インタリオはスタイルが違うのでおそらくそれより後の年代、北イタリア、もしくは南フランスの東ゴート族かスペインの西ゴート族のポートレイトを6世紀頃に彫り込まれたものだと思われます。位の高いゴート族、おそらく王もしくは王族のような人物は古代ローマの皇帝の肖像に憧れて彫らせたのでしょう。
何故、リングとインタリオの年代に誤差があるのかはこちらのリングの説明ページからご覧下さい。この石はアイアゲートと呼ばれる石で、古代の石がセットされたリングの中にはインタリオが彫られていないリングもあるのです。
古代ローマ3世紀リング
6世紀の東ゴートと西ゴートのコインと比較してみました。
コインには王のポートレートが刻印されています。
右上から、、
Arles王 6世紀
Justin 1世 511-531年
Justin 2世 565-578年
同じく Justin 2世 565-578年
左下、、、
LEOVIGILDO王 575 - 586年
特に、インタリオと同じく胸に十字があったり、髪型や衣服に玉模様がある装飾をもつコインが類似しています。
インタリオを粘土に押した画像。
こちらもオープンワークが素晴らしい古代のリングです、これはクリスティーズのオークションで2007年に落札されたリングです。
ルーブル美術館所蔵の3世紀の素晴らしいオープンワークのリング。
オープンワークの蔦の葉のデザインが、今回ご紹介しているリングととても良く似ています。
それではこの素晴らしいリングの全体をご覧下さい。
古代ローマのリングとして最高位に位置する素晴らしいリング、オープンワークの美しさは稀にみるものです。
反対側。
裏面。
美しいのはシャンクだけではなく、リングの形も美しく装飾されています。
この横にせり出したリングのデザインは3世紀の特徴です。
サイズ変更は古く貴重なリングですからしてはいけません。