ルネサンス シルバー リング 指輪 IHS
後期ルネサンス、16世紀後期の貴重なシルバーリングです。スタイルや装飾は15世紀〜17世紀頃に見られるものですが、このリングは装飾から16世紀後期イタリアのリングだと思われます。正面のIHSの文字はラテン語で IESUS HOMINUM SALVATOR の頭文字を取ったものです、IESUSとはキリスト、HOMINUM は人類、SALAVATORは救う、という単語でキリストは人類を救うという意味になります。そして、IHS の上の左右の星は世界を表し、真ん中の十字はカトリックの教会を表しています。このリングはカトリックの信者や僧侶がはめていた指輪でしょう。

かなり独特の雰囲気のある指輪です。ルネサンス時代に興味のある方はもちろん、この指輪を嵌めて後期ルネサンス、16世紀後期のカトリック教会の厳かなミサを想像するのは特別な夢の時間になることでしょう。コレクションにもとてもおすすめです。

反対側。

シャンクの装飾は顔と羽だけの天使でチェラブと呼ばれる装飾で、特にイタリアで好まれた装飾です。

反対側。

ベゼル裏には装飾が施されています。

サイズは18号ですが変更はされない方が良いでしょう。男性の方にお勧めです。

独特の形です。

彫りを見て頂く為にクレイに押しましたが、ご覧のように文字が反対になります。これは宗教上の意味を強く持つリングなので他者の為に使うリングではなく、持ち主を守護するためのリングです。ですので印章としては使用されていません。