ブラッドジャスパー 紋章リング
フランス19世紀のブラッドジャスパーのメンズサイズの紋章リング(サイズ変更可能、女性の方でも大丈夫です
)。1.4cm×1cmの小さな石に紋章が緻密に彫り混まれています。紋章には神話や幻獣などを彫ったインタリオとはまた違ったかっちりとした雰囲気がありますね。
ブラッドジャスパーは彫りものに良く使われ、緑に赤い斑点が見られるのが特徴で落ち着いた雰囲気があります。赤い斑点はキリストの血を表すと言われており、他にもケガをした時に身に着けると止血の効果があるとも言われています。紋章の紀元は中世の戦場に遡り、紋章学と呼ばれる分野があるほど、様々な種類の紋章や表現の仕方に決まり事が沢山あり、調べると面白い分野です。

紋章のトップは中世風の騎士のヘルメット、ヘルメットの回りをマントがふわりと覆っています、ヘルメット下にはエスカッシャンと呼ばれる盾のマーク、このマークはフランスのものです。エスカッシャンの中にはオーディナリーと呼ばれる盾の十字の装飾、十字の上下左右にはチャージと呼ばれる花と貝の文様が彫られています。紋章の緻密な縦線はバリーという種類のパーテーションと呼ばれる地模様の事です。そして、盾のマークの下の巻物には通常持ち主の座右の銘が彫りこまれているのですが、MATEBRATEという文字が何をしめすのか判読不可能です。それにしても1.4cm×1cmという石の大きさを考えると怖いくらい緻密過ぎる彫りですね。

彫りの深さがお分かりいただけると思います。シャンクは摩耗していますが、鱗のような文様ですね。

光を反射する角度によって、このように紋章がはっきりと浮かび上がる瞬間があります。身に着けて手を動かした時にその不思議な魅力を感じて頂けると思います。

オリジナルの持ち主が毎日身に着けていたのでしょうね。シャンクが摩耗しています。

オリジナルの持ち主が毎日身に着けていたのでしょうね。シャンクが摩耗しています。

ブラッドストーンの裏は綺麗に磨かれています。

紋章リングはこのように手紙をシーリングワックスなどで留める時に使っても洒落ていますね。

シーリングワックスに使用するとかなりはっきり模様がでます。

クレイに押してみました。緻密な彫りがおわかり頂けると思います。