トップ　>　 SOLDオブジェ 　>　「ユピテルとセメレ」ギュスターブ モロー デッサン　Gustave Moreau dessin

巨匠ギュスターブモロー (Gustave Moreau)のデッサンです。ギュスターブ・モローは昔から大好きな画家だったのでこのデッサンを運良く入手し、ご紹介することが出来て本当に感動して います。モローの絵やデッサンは殆どが美術館に所蔵されており、市場に出回る数が極端に少ないのに比べて、とても人気のある画家なので世界中にモローの絵 やデッサンを探しているファンがいるといっても過言ではありませんし、市場に出ればたちまち手が出ないような価格になる画家の一人です。このデッサンはモ ロー晩年の大作「ユピテルとセメレ」のユピテルです。ブログにモローの絵画を掲載しております、是非ご覧ください。

デッサンには完成作品とは また違った深い魅力があります。デッサンとは作者の制作時の試行錯誤の足跡、閃きの勢いや、アイデアが湧き出た瞬間の新鮮さ感じることが出来ます。モロー の宝石のような神秘的な絵は美しすぎるあまり近寄りがたい雰囲気すらありますが、デッサンは絵画に比べると芸術家モローの素顔を少しだけ感じさせてくれま す。

右下に小さなサインが入っています。このようなサイン入りの小さなデッサンは、モローの家を訪れたゲストにモローがプレゼントとして渡したものです。

細かな線が描かれています。この薄い線の一本一本がモローの手で描かれたものだということを想像しながら、線の行方を追っていると、心は感動に溢れます。このデッサンと共に過ごす時間は代え難い特別な時間となることでしょう。

細かな線が描かれています。この薄い線の一本一本がモローの手で描かれたものだということを想像しながら、線の行方を追っていると、心は感動に溢れます。このデッサンと共に過ごす時間は代え難い特別な時間となることでしょう。

モローのサイン。

晩年の大作「ユピテルとセメレ」、神ユピテルに愛された人間の娘セメレはユピテルに本当の姿を見せてほしいとせがみますが
、ユピテルの本当の姿は稲妻であり、その姿を見た人間のセメレは耐えきれずに死んでしまうという神話です。二メートルを超す大きさですが細部にわたって宝 石のような筆致で細かく書き込まれています。メインモチーフ以外にも多くの物語が潜んでいる、そんな作品です。ご紹介しているデッサンもこの作品のもので す。

ギュスターブ・モローの自画像。聡明で才気に満ちあふれてます。優しそうな顔も印象的ですね。間違いなく唯一無二の画家として独自の個性を開花させた巨匠モロー。
一世紀を経てなお、そしてこれからも人々を魅了してやまない画家の一人です。彼のデッサンの殆どは美術館に収蔵されており、今回のようにデッサンが市場に 出回るのは本当に稀な事です。おそらく、この先モローのデッサンを手に入れることは不可能に近いと思います。ギュスターブモローがお好きな方には特におす すめしたい品です。