ルイ15世寵姫 デュ バリー伯爵夫人 カメオ
ルイ15世の寵姫、デュ バリー伯爵夫人をモチーフにした優雅で気品があるカメオ作品です。
デュバリー伯爵夫人は平民出身ですが、ルイ15世の寵愛を受けるようになった女性としてポンパドール夫人と並び、18世紀フランス宮廷を知る上でなくてはならない美女です。そして、フランス革命という大きな激動が彼女の運命を左右したのも有名な話です。
モチーフに負けない素晴らしい彫刻の優れたカメオです、どうぞご覧下さい。
カメオの彫りは本当に素晴らしいです、柔らかさを感じさせる髪や豊かな胸元などにとても自然な立体感があり、全体のバランスもよく、衣服やリボン、ジュエリーなども細かく彫り込まれています、優れた彫り師のセンスとそれを表現できる技術の高さを感じます。
使われている石はナチュラルオニキス、ナチュラルオニキスですから色は真っ黒ではなく、黒みがかったダークブラウンです。落ち着いた印象の中にも暖かみが感じられる上品さを感じます。
フレームもセンスがよく繊細で美しいデザインです。このカメオの雰囲気にとても良く合い、カメオの魅力を引き立てています。
いかにカメオが優れていてもフレームのデザインが優れていなければ、カメオ作品の魅力が半減する場合もありますから、カメオとフレームのハーモニーはとても大切です。
このカメオ作品はカメオもフレームも両方の魅力を備えた美しい作品です
顔立ちに柔らかな肌の質感を感じます、二重瞼や頬、やや顎についた肉などが表現力に溢れた彫りです、そして繊細な巻き毛の表現も見事です。
頭部の表現は写真だとどうしても平面に見えてしまいますが、このカメオには自然ではっきりとした立体感があり、彫刻作品として見応えのある仕上がりになっています。
衣装の布の質感の柔らかさ、リボンなどが細かく彫り込まれています。
18世紀のスタイルの衣服をカメオ作品の中に確認できるのはとても楽しい事ですね。
斜め横。
斜め横。
洗練された美しいフレームです。
フレームの繊細な細工。軽やかで繊細なデザイン、このタイプのフレームは珍しいです。
真横。
フランスのアンティークである事を示す18kの鷲のホールマークはピンの受けに打ち込まれています。
裏面。
着用イメージ。
上品で美しいカメオジュエリーです。
コンディションは非常に良いです。