スペイン1920年頃 FUSET Y GRAU フセット・イ・グラウ アクアマリン ダイヤモンド ゴールド ピアス
バルセロナの名門工房フセット・イ・グラウによる、1920年代のロングドロップピアスです。
中央には細長い六角形にカットされた美しいブルーのアクアマリンがセットされ、
覆輪留めの縁には緻密なミルグレインが施され、裏側はオープンバックで、光を受けて透明感のある水色が引き立ちます。
ゴールド部分は上品な艶消しに仕上げられており、柔らかな絹のような大変美しい質感です。
薄く平面的なつくりでありながら、どこか不思議な奥行きを感じさせ、
厚みではなく繊細な手仕事で立体感を表現するところにこの時代のスペインのジュエラーらしさが見てとれます。
上下2つのパーツが可動式につながっており着用すると耳元でしなやかに揺れます。
留め具は耳の後ろで閉じるレバーバック(ヒンジ式)で、着脱には少しコツがいりますが、
慣れてしまえば外れにくく安心してお使いいただけます。
フセット・イ・グラウについて
フセット・イ・グラウは、同時代のルイス・マスリエラと並んで、
19世紀末から20世紀初頭にかけてバルセロナで活躍したモデルニスモ(カタルーニャ版アール・ヌーヴォー)の代表的な宝飾工房です。
中世風の主題と、アール・ヌーヴォーらしい植物や花のモチーフを組み合わせる作風で知られています。
芸術性の高さが評価され、1925年のパリ現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ博)への出品に選ばれました。
一方で、その作品について出版された資料はごく少なく、オークション市場で注目が高まりつつある作家です。