1809年〜1819年 精霊 サンテスプリ 18k ペースト ペンダント
19世紀初頭、フランス・ノルマンディー地方(ルーアン)で制作された「聖霊(サンテスプリ)」を象った伝統的な宗教宝飾です。
中央には聖霊の象徴である翼を広げた鳩が配され、上部には放射状の光輪、下部には花や葉をかたどった繊細な唐草文様が広がる、
非常に華麗で手の込んだ意匠となっています。
この様式のペンダントは通常、シルバーにペーストを装飾して作られますが、
本品は極めて珍しい18金製です。
さらに重量40.7g、全長13.7cmという類例のない堂々たる大きさを誇ります。
破損や修復の跡がなく、1809年から1819年の間に使用された鶏の頭の保証刻印がオリジナルのまま残っている点も、
この時代の作品として特筆すべきものです。
白色のペーストに加え、ルビー・エメラルド・サファイアを思わせる赤・緑・青のペーストが大変鮮やかな彩りを添えています。
さらに上部に2羽、下部に4羽、計6羽の雛鳩があしらわれ、
植物文様とともに中央の聖霊の鳩を取り囲む構成は同種の作例の中でも際立って豪華で、
当時の裕福な女性のために作られらた品物であることがわかります。
通常は銀製で知られるサンテスプリの中にあって、18金という稀少な素材、13.7cmという圧倒的な大きさ、
豊かな多色装飾、そして極めて優れた保存状態をすべて兼ね備えた特別な作品です。
真贋・希少性・保存状態のいずれにおいても最高水準にあり、コレクターはもちろん、
美術館級のコレクションにもふさわしい、非常に稀少性の高い逸品と言えるでしょう。

