1700年〜1750年頃 ウェヌスウィクトリクス 勝利のウェヌス ニコロ インタリオ リング 指輪
1700年から1750年頃に制作されたウェヌス・ウィクトリクスとエロスのインタリオリングです。
ウェヌス・ウィクトリクスとは「勝利のヴィーナス」を意味する女神の通り名で、
愛と美の女神ウェヌスが恋人である軍神アレスの武器を手にし、
半裸の後ろ姿で表現される古代より愛された官能的なモチーフです。
軍神の武器を手にする姿は愛によって力を従えたウェヌスとして表現されています。
やや青みをおびたグレーの楕円形のニコロに後ろ姿で立つウェヌスが大きく優美に彫られています、
ウェヌスはアレスの槍を手にし足元には大きな盾が添えられ、
その傍らには兜を手渡す小さなエロスが表されています。
絵画のように優雅な構図には古代美術への深い憧れを感じさせる18世紀のクラシックな趣があります。
2.5cm×2cmという大きさを持つニコロアゲートのインタリオは決して多くはなく、
コーネリアンなどの単色の石に比べニコロアゲートは二層の石であるため、
彫刻に適した層の厚みや位置を備えた原石を見つけることが難しく、
特にこれほど大きな面を取れるものは大変貴重で見応えがあり
とても贅沢なインタリオといえると思います。
表面はグレー系のシックな色合いを見せる石ですが背後から強い光を当てると
赤みがかった濃いブラウンに色が代わり、精緻な彫りが透けてみえて神秘的で
全く違う表情を見せてくれるところも魅力です。
静かな気品と古典的な美しさを味わうリングで
古より愛されるウェヌス・ウィクトリクスのモチーフを18世紀らしい優雅な雰囲気でお楽しみいただける大型の貴重な作品です。