フランス 17世紀百合の紋章エメラルド&ルビーエナメルリング

17世紀の大変希少なエナメルリングです。

透明感のある鮮やかな新緑のようなエメラルドを中心に、両脇にはピンクのルビーがセットされ

 指輪全体を白と緑、黒のエナメルが可憐に縁取り、 まるで小さな花冠のような愛らしさを感じさせます。

17世紀のリング自体が大変希少ですが、

至る所に当時のエナメルが残っていること、 植物模様の金細工も状態がよく

当時の雰囲気を十分に感じられる大変美しい指輪だと思います。

そして特筆すべきは、ベゼル裏の百合の紋章(フルール・ド・リス)の装飾です、

 王家や高位貴族ゆかりの象徴であり、 このリングが特別な背景をもつことを静かに物語っているようです。

17世紀のリングは美術館で出会うことのほうが多く、 こうして市場に現れることは極めて稀です。

 現代の個人が手元に置ける機会はほんの僅かで、

まさに歴史に触れるという感覚を味わわせてくれる逸品です。

Portrait présumé de Mademoiselle de Nantes
(Louise-Françoise de Bourbon, 1673-1743), en costume de bal
Pierre Gobert 1662–1744
1690
Musée Carnavalet

Marie Angélique de Scorailles, Duchesse de Fontanges
Artist: Anonyme français (Unidentified painter)
17th century
Musée des Beaux-Arts de Valenciennes