統領政府時代 新古典主義 エグロミゼ技法 エロテス 回転式リング 指輪
統領政府時代(1799–1804) のエグロミゼ装飾のゴールドリングです。
八角形の回転式のリングの新古典主義様式の大変稀少な作品になります。
ベゼル表面には2羽の雄鶏が引く戦車を操る2人のエロス
を描いた、愛らしいエグロミゼ装飾のミニアチュールが配されています。
ベゼル裏面には緑色のアベンチュリンが嵌め込まれています。
このリングは、当時のジュエリーに見られる新古典主義スタイルの典型例です。
モチーフはヘルクラネウムやポンペイの壁画にも見られるような古代ローマ美術の愛と神話の場面に着想を得たもの。
エグロミゼ技法(黒い地に金箔を貼り、その上にガラスを重ねる装飾技法)はルネサンス期に遡りますが、
18世紀末から19世紀初頭にかけて特に人気を博しました。
エグロミゼは通常は人物のシルエット肖像に使われることが多く、
このような物語性のある場面描写は非常に稀少で、リングに仕立てられた例はさらに珍しいものです。
回転式リングの構造は19世紀初頭の特に統領政府時代に好まれた特徴で、
愛の主題を描いたロマンティックな意匠がこの作品の魅力を一層引き立てています。
裏面を飾るアベンチュリンの使用も独創的で全体的に非常に優れた保存状態を保っています。



〜参考 壁画、モザイク、彫刻のエロテス達〜