紀元前1世紀 Junctio Dextrarum 結婚のカメオ オモノイア リング 指輪
赤褐色のアゲートに二つの右手が静かに握られる姿が浮かび上がっています。
このモチーフは古代ローマで広く用いられた婚姻の象徴「junctio dextrarum(右手の結合)」で、
結婚式の際、新郎新婦が右手を取り合う所作をモチーフにしたものです。
結婚の際の夫婦の契りの他に
この右手を結ぶジェスチャーは、より広い意味では結合や合意を確認する行為としても用いられ、
誠実・信頼・忠実さが右手に宿るものとも考えられていました。
古代のカメオは浮き彫りだということもありインタリオ よりも数が残っていません。
感覚的にはインタリオ 100個に対してカメオは1個あるかないかくらいだと思いますので古代のカメオは本当に希少です。
リングも当時のままのオリジナルになります。
古代の職人が右手を握り合う瞬間を小さなカメオの中に穏やかに刻み込み、
今も時を超えて人の絆を語り継いでいるようです。
愛と信頼のかたちをそのまま刻んだ古代ローマの美しいカメオです。


後の年代にサイズを小さくするために
リング部分に金の輪が取り付けられていますが外すこともできます。
サイズは小さく新婦が身につけたいたものかと思います。
今から千数百年も昔の婚姻のカメオはロマンティックで美しいですね。