古代ローマ2世紀 天空の王 ジュピター インタリオ カルセドニー リング 指輪
オープンバックのゴールドリングに楕円形の台座が設けられ
雲状のカルセドニーの古代ローマ2世紀のインタリオがセッティングされています。
(写真ではゴールド部分に若干赤い蝋が写っていますが、今は綺麗に取り除かれています。)
モチーフは古代の最高神ジュピターです、
ジュピターは右手に笏(しゃく)を持ち左手を差し出してパテラ(供物皿)を捧げる姿をしています。
足元には彼の象徴である鷲が表現されています。
ジュピターはおそらく天空にいる姿をイメージして彫られる為なのでしょう、
しばしば半透明のカルセドニーに刻まれるモチーフとして知られています。
この古代ローマ2世紀のインタリオを包み込むのは、
19世紀末に作られた18金のゴールドリング。
より線で縁取られた台座と、透かし彫りのショルダーが
古代の石に再び命を吹き込むように輝きます。
ショルダーには優雅な植物文様が絡み、
片側に「G」、もう片側に「M」の文字が彫り込まれています。
それはきっと、かつてこのリングを愛した誰かの名前――
時を越えて、今も静かにその記憶を宿しています。
神話の神を刻んだ石と、19世紀の職人が作り上げた黄金の器。
二千年の時を結ぶようにひとつに溶け合うアンティークの魅力がつまった指輪です。