1935年 約10ct アールデコ ダイヤモンド プラチナ リボン ブローチ
大型の美しい見事なアールデコダイヤモンドブローチです。
厚みがある最高品質の作り、洗練されたデザイン、
約10ctの大変クオリティが高いダイヤモンドがセットされ全体が眩い輝きに満ちています。
バゲットカットダイヤモンドとブリリアントカットダイヤモンドの組み合わせも
輝きに表情が生まれて美しいです。
是非動画もご覧になってください。
美しいデザイン、作り、高品質のダイヤモンド、、、
当時の最高級品として作られたことが分かるダイヤモンドブローチですが、
このブローチと良く似たデザインがヴァンクリフアーペルで作られていたことが分かりました。
この事は当時のジュエリー制作の一面を示唆しており、
とても面白く興味深いと思います。
ハイジュエラーが作品を作る時、
ヴァンクリーフアーペルはヴァンクリーフアーペル専属の工房で、
カルティエはカルティエ専属の工房で作る、というような事ではなく、
腕の良い職人の数は大変限られていましたので、
同じ職人や工房が複数のジュエラーの仕事をかけもちすることは良くあることでした。
また、制作するジュエリーのデザインもそのジュエラー専属のデザイナーが手掛けていたわけではなく、
他のジュエラーや職人から直接デザインや出来上がった作品を買い付けて
サインを入れて販売することもあったのです。
アールデコ
「トゥッティ・フルッティ」ブレスレット
カルティエ製
製作者の印はアンリ・ピック
例えば、カルティエが作品制作を依頼していたアンリピックの工房による高度な技術は
カルティエのクリエーションに大変重要な役割を果たしていた事などです。
今回ご紹介しているブローチは
素晴らしい素材、最高品質の作り、洗練されたデザインですので、
当時のとても腕の良い職人によって作られた特別なブローチです、
それと似たデザインのブローチがハイジュエラーのヴァンクリーフアーペルでも作られていたということは、
このブローチを制作した職人はハイジュエラーと仕事をしていたことが分かります、
そして、可能性として、この職人、工房が、このリボン型のブローチを若干デザインを変えて2点〜数点制作し、
ヴァンクリーフアーペルがそのうちの一点を買い付けたのかもしれません。
もしくは、リボン型のブローチ制作の依頼をヴァンクリーフアーペルから受けた職人が
習作として作ったものなのかもしれませんし、個人的に制作したジュエリーの記録として作ったものかもしれません。
この美しいブローチからはいろいろな可能性が考えられるのです。
以上のような理由で大変高品質のブローチですが
サインは入っていませんので、
品質の割には大変お求めやすい価格でご紹介しておりますので、
是非お問合せください。
素晴らしい輝きに満ちた高品質のダイヤモンドです。
文句のつけようがない見事な作りだと思います。
ブローチピンは外れにくい作りです。