18世紀 ローズカットダイヤモンド リング 指輪
ルイ15世時代の味わい深いダイヤモンドの指輪です。
是非動画でダイヤモンドの輝きもご覧になって下さい。
クローズドセッティングの丸いベゼルの中央には大きなローズカットダイヤモンド、
周囲には小さなローズカットとテーブルカットダイヤモンドがセットされています。
ダイヤモンドの裏に敷かれたシルバーの箔は時を経て酸化しており、
ダイヤモンドはアンティークならではの味わい深い輝きを放っています。
ベゼルの裏側には、ロカイユ装飾の渦巻き模様が彫られており華やかです。
ショルダーにも華やかな透かしの細工が施されています。
18世紀のリングですがオールオリジナルで非常に良い状態を保っており、
現代でも問題なく着用可能です。
このタイプの指輪は「ブーケ」と呼ばれ、17世紀初頭から西欧で非常に人気がありました。
当時、ダイヤモンドは非常に珍しい石であり、その着用は様々な贅沢法によって規制されていましたが、
そのほとんどは貴族に限定する傾向がありました。
石自体はブラジルで原石として発見され、インディアンによって採掘され、
強力な護衛をつけた船で石のカット工房があるアントワープに運ばれました。
当時は、主にブリリアントカットとローズカット(底面が平らなカット)を使用していました。
カットされた石は、パリやロンドンの宝石商に送られてジュエリーやオブジェにセットされたのです。
(参考:A sparkling age, 17th century diamond jewellery, Diamantmuseum Antwerpen, 1993.)
Portrait of Miss Hill
ナサニエル・ダンス=ホランド
18世紀