紀元前2500年〜紀元前2000年 インダス文明 印章 牛
ほぼ完璧な状態で残っている大変希少なインダス文明の牛の印章です。
長い角の牛と植物、インダス文字が大変深く刻まれており、
こんなにも古く小さなものが目の前に素晴らしい状態で残っていることに感動します。
素材はステアタイトです、明るい色をしており、
手のひらに乗せると軽くて乾いた質感が何とも言えません。
古代インドの都市遺跡からは、このようなインダス式印章が出土しています。
インダス文字と動物の組み合わせが多く、
古来より重要な動物であった牛の他、象や犀、虎なども見られます。
インダス文字の意味はわかってはいませんが、
恐らくこのような印章は商用の取引に使われたと考えられています。
インダス文明は文字が解読されていないこともあり、
今もわかっていないことが多い文明です。
また、インダス文明は紀元前1900年ごろに消滅しましたが、
その理由も分かっておらず、
これも大きな謎のひとつとなっています。
手のひらに乗せられる小さな美術品です。
下部が若干欠けています。
裏面も少し削れています。
ブリティッシュミュージアム インダス文明 類似作品
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通常は美術館のガラス越しに見るような作品ですので、
実際に手のひらに乗せて触れることが出来た時には深い感動を覚えます。
状態も大変よく彫りも美しいです。