17世紀後期〜18世紀初期 スペイン? イベリア ダイヤモンド ゴールド クロス
18世紀のポルトガルかスペインのダイヤモンドゴールドクロスです。
百合の紋章がデザインに使われているので恐らくスペインの品物だと思われます。
10.3cm×4.5cmの素晴らしい大きさで4つのパーツから構成され、
大きなリボンからクロスが下げられています。
大きさのあるジュエリーですが、ギラギラした嫌な感じは全くなく、
金の色は深みのあるレモン色で、輝きが内側から淡く発光するような優しい質感です。
リボンとクロスを繋いだデザインで全てのパーツに
非常に見事な透かし細工が施され、古の華やかさを感じさせます。
クロスには小さな百合の紋章の装飾が施されています。
ローズカットダイヤモンドが随所に散りばめられていますが、
ダイヤモンドは当時大変貴重であった為に薄い石がセットされています、
カット面が大変大きいので鏡が反射するような強い輝きを放ちます。
ダイヤモンドからは鏡のような銀色の輝きの中にも暗さを感じますが
これはダイヤモンド裏面に敷かれたフォイルによるもので、
この年代のジュエリー特有のものです。
裏面にも丁寧な彫金が施されています。
裏面の彫金は年代がより新しいものになると、
裏面には彫金が施されていなかったり、
彫金の質が下がりますので年代を判定する為の手がかりになります。
この金具はオリジナルではなく古くないのですが、
このペンダントのデザインに合わせて作られたものでアンティークの雰囲気を壊さない
よく出来た金具だと思います。
黒いベルベットの素敵なリボンがついていますので、
そのままお使いになれます。
当時のままのパーフェクトコンディション、
この年代のゴールドジュエリーは非常に稀です。