古代ローマ 1〜2世紀 プラスマ レダと白鳥 インタリオ
古代ローマ時代の美しい緑色のプラスマのインタリオです。
細長く厚みのあるオーバル型のプラスマにレダと白鳥が彫り込まれています、
レダと白鳥は古代ローマのインタリオ の中では珍しいモチーフでなかなか見ることができません。
レダと白鳥は官能的な神話です、
最高神ゼウスは浮気者で多くの美しい女性と関係をもちました、
スパルタの王妃レダにも心奪われ、
嫉妬深い正妻ヘラの目を盗んで白鳥に姿を変えてレダと交わったのです。
このロマンティックな物語は芸術家の想像力を刺激するのでしょう、
レダと白鳥をモチーフにした多くの芸術作品が残っています。
粘土に押すと細かな彫りがよく分かります、
白鳥の羽の彫り込みの細かさ、
レダの裸体や白鳥の首を押さえているところなど、とても良い彫りだと思います。
レオナルド・ダヴィンチ
レダと白鳥
古代のインタリオ は女性の小指の爪ほどの大きさのものが多いですが、
石の向こうには広大な世界が広がっていると感じます。