古代ローマ 1世紀〜2世紀 極小 インタリオ プラスマ 酩酊の女神メテ
今まで見てきた中で一番小さいサイズのインタリオだと思います。
0.6cm×0.4cmと極小サイズで薄く、モチーフは酩酊の女神メテです。
小さいサイズのインタリオ は確かに珍しいのですが、
小さいから良いというわけではないと思いますので内容も重要ですが、
このインタリオは彫りも石の質も素晴らしいです。
現代の高性能カメラで撮影して拡大しても美しい彫りのままですし、
構図も整っていて大きなインタリオ のような印象を受けます、
サイズを考えれば、ここまで細かく彫り込まれている事は驚異的です。
メテの隣には壺に入った椰子の葉が彫り込まれていますが、
椰子の葉は、勝利、成功などを表しますので、
恐らくお酒に関する願い事をして、それが叶ったお礼として
このインタリオが作られてメテへ捧げられたのかもしれません。
石も大変濃い緑色のプラスマで、
素材と彫りの美しさが両方揃った上質のインタリオ です。
一円玉との比較をご覧頂くといかにこのインタリオ が小さいか、
驚異的な彫りであるかを感じて頂けると思います。
小さく薄いのでジュエリーに加工するよりは
観賞用としてコレクションされた方が良いと思います。