Eugène Feuillâtre パピヨンドニュイ マデイラシトリン エナメル リング 指輪
とろけるような深みのあるオレンジ色が魅力的なマデイラシトリンの
Eugène Feuillâtre作の大変希少なリングです。
Eugène Feuillâtreは、19世紀のジュエラーです。
Feuillâtreはアール・ヌーヴォー様式の宝飾品や
オブジェの装飾に用いたエナメル細工の美しさと品質の高さで知られています。
彼がもっとも想像力をかきたてられたのはエナメル細工で様々な素材や技法を幅広く試しており、
彼の優れた才能と技術力の高さから、
1890年代にはルネ・ラリック(René Lalique)のエナメル工房の責任者を務め、
当時最も象徴的なジュエリーを製作していました。
1898年にはパリ1区のパレ・ロワイヤル近くのヴィルド通りに工房を構えて独立し、
アメリカのTiffanyをはじめ、さまざまな高級宝飾店のために作品を制作しました、
特にFeuillâtreはニューヨークのティファニーで自身の作品を販売しており、
これらの作品には、ティファニーの名前とFeuillâtreのマークの両方が記され、
現在、いくつかの作品がティファニーのコレクションとして所蔵されています。
Feuillâtre作品の多くは個人コレクションとして、
またヴィクトリア・アンド・アルバート美術館やオルセー美術館などの美術館にも収蔵されています。
今回のように市場に出てくるのは稀なリングです。
こちらは深みのあるマデイラシトリンの周りを4匹のパピヨンドニュイが囲んでいるデザインです。
パピヨンドニュイはフランス語で蛾のこと、
マデイラシトリンが秋のオレンジ色の満月のようですし、
黒ベースのパピヨンドニュイのエナメルとの組み合わせが美しい風景を想像させ
とても詩的なジュエリーだと思います。
このデザインは石の種類やエナメルの色を変えて作られており、
Feuillâtreのお気に入りのデザインであったようです。
〜 Eugène Feuillâtre 作品例 〜