大粒のアクアマリンがセットされた古代ローマ4世紀頃のゴールドリングです。
このような大粒の宝石がセットされた古代のジュエリーは本当に希少で、
美術館に収蔵されているようなリングになります。
このアクアマリンは水のように澄んだ色味で
ブルーに加えてほんのり淡いグリーンが感じられる魅力的な色をしており、
古のアクアマリンの特徴がよく出た美しい石です。
ブリティッシュミュージアム
古代ローマ 3世紀 結婚の指輪
メトロポリタン美術館
12世紀〜13世紀 ビザンチン アクアマリン リング
上記二つはそれぞれ美術館に収蔵されている古のアクアマリンの指輪です。
アクアマリンの色が水のように薄くて
淡くグリーンがかった同じ色味であることを感じて頂けると思います。
アクアマリンの美しさにあわせるようにリングの作りもすばらしいです、
しっかりとした厚みがあり、デザイン性の高い綺麗な彫金が施されています。
当時大変高価であった大粒のアクアマリンがセットされ、
リングの作りも素晴らしいので、
裕福な女性が身につけていたことが窺えるロマンに溢れて、
現存していること、出会えたことに感謝したくなります。
21世紀の今、実際に身につけてもボリュームがあって、
アクアマリンの色や、なんともいえない古のゴールドカラーなど雰囲気がよいですし、
可愛いらしさと気品を同時に感じるリングです。
古代ローマ1〜2世紀 大理石彫刻
Unconscious Rivals
Lawrence Alma-Tadema.
1893年
厚みがあってざっくりしたリングの装飾も他の古代ローマのリングから類似点が見つかります。
このアクアマリンは平らで何も彫り込まれていない状態で現在まで残っていましたが、
恐らく、もともとはインタリオを彫り込む予定で作られたものだったのかもしれません。
こちらは以前扱った古代ローマの豪奢なゴールドリングです。
細長い八角系のベゼルの形など今回ご紹介しているアクアマリンのリングにとてもよく似ています。
このリングには人物のインタリオ が彫り込まれていますが、
リングの制作年代に比べて、インタリオ の彫りが新しいので、
このリングも元々は何も彫られていない状態で残っていたことが分かります。
シャンクの装飾もハート型のような似た彫金が施されています。
Fortune´s favourite
Lawrence Alma-Tadema.
1895年
古代ローマのオールオリジナルのジュエリーは
小さな石やインタリオ がセットされているものが多く
このような大粒の宝石がセットされているタイプは滅多にありません。
神話の女神が身につけていそうな雰囲気漂う古代のリングです。
サイズ変更はできません。