22k 14g 古代ローマ 3世紀 古の祭壇 リング 指輪
大変珍しいデザインの古代ローマのリングで、資料では時々見たことがありましたが、
このタイプの実物を扱うのは十数年間で2個目になります。
横に迫り出したリングの形は古代ローマ3世紀特有の作りです、
厚みがあり指にはめるとずっしりとした心地よい重みを感じます、
指輪全体に立体感のある華麗な装飾が施されており、
ベゼルのデザインは、大小の長方形を重ねたピラミッドのような形をしており、
四方には刻みがあります。
古の22kの輝きが全体から感じられて非常に力強く眩いです。
このタイプのデザインの古代ローマのリングは細かな部分で違いはあるものの、
基本的にはピラミッド型のベゼルと四方に刻みがあることが共通しているので、
恐らく祭壇(
アラ・パキスのような)をモチーフにしたもので、何らか儀式的な意味があると思われます、
小さな祭壇が指輪になったような形で、まさに古の宝物というような風格を感じます。
ベゼルに加えて、シャンクの装飾はどこから見ても美しく、
植物の装飾が大変深い彫金で表現され立体感があります、
植物は再生や永遠の命、復活などを司り力強いモチーフです。
写真ですとどうしても平面になりますので、
なかなか実物の立体感は感じて頂けないですが、
実物は写真よりも何倍も美しく雰囲気の良いリングです。
指にはめている時も非常に見応えのあるリングです。
類似作品資料
ブリティッシュミュージアム 類似作品資料 古代ローマ 4世紀 リング