紀元前2700年〜2600年頃 円筒印章 アルカイック シュメール芸術 獅子とガゼル
神秘に満ちた古の円筒印象をご紹介致します。
制作年代は紀元前2700年〜2600年頃、今から約5000年前に作られた印章です。
円筒印章を粘土の上に転がしながら押すと、
シンプルな線ながら力強さを感じさせる獅子とガゼルが姿を表します。
2匹の獅子と2匹のガゼルが彫り込まれ、そばには葉をつけた植物も彫られています。
ガゼルが植物の葉を食べに来たところに獅子が待ち構えているシーンが彫り込まれており、
古のシュメール人は自然そのものの姿に感化され、この円筒印章で表現したかったのかもしれません、
純粋に動物の力強さのみを表現したかったのなら、葉を彫り込む必要はなかったのではと思うからです、
それは今ではもう分かり得ないことですが、
時を超えて残ってきた円筒印章を手にとって古代人の感性を感じることは贅沢な楽しみだと思います。
円筒印章全面に彫りが施されており、手に持った時に彫りを指先で感じる感触は心地よいです。
この象牙色の素材は大理石ではなく、貝の芯です。
この赤線の部分の貝の芯は非常に密で固く丈夫です。
この円筒印章の素材が貝というのも素敵ですね。
ルーブル美術館所蔵 類似作品
ルーブル美術館 類似作品
粘土に押して彫りを確認していますが、
職人に依頼して型取りしたシルバープレートを製作することも可能です。
いつでも美しい彫りをシルバープレートで鑑賞できますので
お気軽にお問合せください。
古代もの好きな方への贈り物にも喜ばれると思います。
また、古代ジュエリー風のペンダントとしてお使いいただけるように、
熟練の職人に依頼して加工することもできます。