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18世紀 カリカチュア メデューサとしてのポンパドゥール侯爵夫人 インタリオ リング

18世紀 カリカチュア メデューサとしてのポンパドゥール侯爵夫人 インタリオ リング



18世紀の大変興味深く美しいインタリオです、

リングは職人に依頼して18世紀風に作らせた現代のものになります。


深みのあるシックなブラウンのサードワンにメデューサの横顔が彫り込まれていますが、

実はこのインタリオ はただのメデューサではなく、

隠れた面白い意味がある興味深い作品ですので、

それをご説明致します。





このメデューサはふっくらした顔立ちで、

うねる髪の毛先が鎌首をもたげた蛇として恐ろしい姿で表現されています、

くっきりした目鼻立ちや顎のふくよかさなど、

メデューサをそのまま想像で彫り込んだというよりは

実在したモデルの存在を感じさせるリアルな彫りで、

特別なポートレートして作られたことが分かります。


このモデルは誰で、なぜメデューサの姿をしているのか、、、

当時、このような精密でリアルな彫りを施すことができるのは腕の良い彫刻師だけで

彼らへの注文はとても高価なものでした。


裕福な人達が高額な製作費を支払ってまでわざわざ作らせるような特別な意味があるものでしたから、

ひと目で誰か分かる必要があったはずです、

その為、このモデルが無名であったことは不自然ですし、

モデルが当時有名な人物であったことが想像できます。


女性の怪物であるメデューサとして表現されているところから、

このモデルの性別は女性で彼女を風刺した作品でしょう。


当時、高額な製作費を支払っても彼女を風刺した作品を作る価値があり、

敵の多かった有名な女性はポンパドゥール侯爵夫人だと思われます。


彼女を風刺したジュエリーは大変希少ですが他にも面白いものが制作されていて、

ジュエリー以外にも歌や絵などのカリカチュアも作られています。








上記のリングはクリソベリルとダイヤモンドを使って

着飾った猿の貴婦人としてポンパドゥール侯爵夫人を風刺したものです。

こちらも高価で特別な注文品であったことがわかる面白い例です。





写真のない時代、彫刻師がこの特別なインタリオ を制作するにあたって、

メデューサとポンパドゥール夫人の横顔の資料は必須でした、

下記は恐らく参考にしたと思われる資料例です。





パリで活躍していたアーティストBernard Picart による作品です。

1724年に神話に登場する神々や英雄を彫り込んだ作品を制作しており、

その中のメデューサのエッチングです。





こちらはポンパドゥール夫人の横顔のエッチングです。

このエッチング自体はCharles Nicolas Cochinによる1764年の制作ですが、

このエッチングの制作にあたり参考にした絵画がありましたから、

この横顔は彼女によく似ていたものでしょう。





この二つの資料例を組み合わせると、今回のインタリオ によく似たものになります。

メデューサは美しいけれども恐ろしい怪物として表現されています。

ポンパドゥール侯爵夫人は美しく魅力的な女性でしたが、

同時にメデューサのように危険でもあるという意味を表すよく出来た風刺だと思います。


 


18世紀、ルイ15世の寵愛と信頼を得た公妾であったポンパドール侯爵夫人は特別な女性でした。

彼女は貴族ではなくブルジョワ出身でしたが、

美貌に恵まれ、裕福な家庭で貴族の子女と同等の質の高い教育を受けて育った為、

歌やダンス、デッサンも得意で、頭脳も明晰でしたから、

ヨーロッパのサロンと呼ばれたタンサン夫人の一流サロンに招かれ、

モンテスキュー、ヴォルテール、ディドロなどの一流の文化人達との交流で教養を身につけていました。

彼女は王の寵愛を得ている上に、政治的な手腕にも優れていたので、

宮廷で大変強い権力を持ち、彼女に反発する敵も多くいました。

その中で、彼女を風刺した作品が作られるようになったのです。





ポンパドール侯爵夫人を中傷した歌、ポワソナードを作り

ヴェルサイユから追放されたモールパ伯爵。

ポンパドゥール侯爵夫人の本名はジャンヌ・アントワネット・ポワソンといって

ポワソンはフランス語で魚を意味する単語ですので、

そこからポワソナードという言葉が生まれました。





ポンパドゥール夫人を風刺したカリカチュアです。

悪魔が彼女のポートレートを描いている面白いものです。













このリングは職人に依頼して18世紀風のリングとして作らせたものですが、

大変良く出来ており、インタリオ の雰囲気にとてもよく合っています。




裏面はオープンセッティングですので、

裏面から光を通してインタリオを楽しむことができます。






ポンパドゥール侯爵夫人を風刺した希少で興味深い作品です、

このような作品が作られること自体が、

ポンドゥール侯爵夫人が魅力的で優れた女性であったかを逆に引き立てていると思いますし、

宮廷でいかに権力があり影響があったかも表していて面白いです。


インタリオ としても彫りが大変美しいものですし、リングも18世紀風に綺麗に仕上げることができました。

大きめのインタリオ リングとしても見応えがありますので、

是非お問合せください。


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18世紀 カリカチュア メデューサとしてのポンパドゥール侯爵夫人 インタリオ リング

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国 名
フランス
年 代
18世紀(インタリオ) モダン(リング)
素 材
サードワン 18k
サイズ
2.2cm×1.9cm 9g
コンディション
素晴らしいコンディションです。

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