ROUVENAT&F.DESPRES サイン入り カメオ ヴィーナス&クピド
ヴィーナスとクピドがモチーフのストーンカメオが使われたナポレオン3世時代スタイルのブローチ&ペンダント、19世紀後期に活躍したフランスのジュエラーROUVENAT&F.DESPRESのサインドピースジュエリーです。
この作品の魅力はストーンカメオの彫刻としての美しさとジュエリーとしてのエレガントな美しさの両方をバランスよく兼ね備えているところにあります。この両方をバランスよく備えているカメオジュエリーは以外にも少ないものです。
カメオジュエリーは一般的に丸い形をしたカメオがフレームにセットされていることが殆どですが、このストーンカメオのようにフレームに合わせて複雑な形に カットされているのはとても珍しく、ストーンカメオが複雑な形にカットされていることでジュエリーのデザインに自然に馴染み、カメオの彫刻作品としての魅 力とジュエリーとしての魅力、両方をバランスよく持っている最大の理由でしょう。
もちろん、カメオ作品としての彫りも構図も美しくレベルの高いものですし、フレームのデザインの左右対称のバランスの良い絶対的な美しさ、両方がそろっているからこその完成度であることは言うまでもありません。
ROUVENAT&F.DESPRESのオリジナルボックス入りで、ブローチとしてもペンダントとしてもお使い頂けます。
このストーンカメオのクピドとヴィーナスのモチーフは古代ローマ時代より芸術作品に数えきれないほど使われてきたモチーフです。
古代のカメオには複雑な意味がありますが、19世紀のカメオなので複雑な意味はなく、普遍的な美しいモチーフとして使われています。
一般的にクピドが手に持っている鳩は愛を表すモチーフです、クピドは愛の神様ですから鳩(愛)を狩ってきたところを表していますが、その鳩が本物の狩猟の ようにクピドに逆さまに握られているところが、ユーモアがあって可愛らしい雰囲気です、ヴィーナスの側にいる犬は、愛へのフィデリテ(忠誠)を意味してい ます。クピドとヴィーナスだけではなく、愛のモチーフも彫られたストーンカメオです。
この下のパーツ部分のデザインもとてもエレガントですね、ごく細い細工に見えますが横から見るときちんとした厚みがあるので強度も十分にありますし、揺れるように出来ています。
そして、このブローチの天然真珠は真円よりもデザインに合わせて僅かに細長い物が選ばれているのがセンスが良いですね、大きさも十分あり、照りの良い物が選ばれています。
トップのリボンは柔らかく、まるで布のリボンのように表現されているとても良い作りですね。
中央のカメオ部分から下の装飾部分へと続くデザインは無駄がなく、バランスがとれたとてもエレガントな印象です。
反対側。
真横。
反対側。
ブローチピンを外した時の裏面です。ピンを外してあるときはブローチの受けが倒れるようになっているので、おさまりよく身につけて頂けるようになっています。
裏面の作りも表に劣らないとても綺麗な仕上げです。
空色のベルベットが貼られたROUVENAT&F.DESPRESのオリジナルボックス入り。
リボンで着けると非常にクラシックな印象になります。
カメオジュエリーに興味があるけど、どうやって身につけたらいいかわからないという方も、ストーンカメオとジュエリーの良さをバランスよく備えたデザインなので、自然に装いに取り入れて頂けると思います。
バチカンを外してブローチとしても素敵に着用できます。
このブローチを作成したジュエラーROUVENAT&F.DESPRESについてご紹介させて頂きましょう。19世紀のフランスのジュエラーとして大活躍をしています。
創始者レオン・ルブナ(L?on Rouvenat (1809-1874))はジュエラーとして会社を起こした直後、1849年にパリ万博で金賞を受賞。
当時の住所はパリ10区の62 rue d'Hauteville (1851-1874)。
1851年にロンドンで開催されたユニバーサルエキスポジションではハイチ皇帝を始め、多くの人々に作品を紹介しています。
ルブナの得意とするスタイルはネオルネサンスや、エトルスカン・スタイルだったので、1867年にパリで開催されたユニバーサルエクスポジションではエトルスカン・スタイルや、ネオ・ルネサンス、スタイルのティアラなどを発表。
後に、エジプシャン・スタイル(1870年)マリーアントワネットスタイル、自然からデザインアイデアを得たスタイル、など様々なスタイルに挑戦しています。
また当時のファッションリーダーであったユージェニー皇后に464ctのダイヤモンドを使ったリラブローチを25000フランで販売し、ドイツ皇帝ウィルヘルム1世、エジプト王イスマル・パシャなどにも作品を販売しています。
1866年には100人以上の職人を抱える大アトリエを持っていました。
19世紀の著名なジュエラーであるAlphonse Fouquet (in 1855) や Oscar Massin (in 1854) も彼の元で働いています。
受賞歴
1849年 パリ万博 金賞
1855年 パリ ユニバーサルエキスポジション 名誉勲章
1867年 パリ ユニバーサルエキスポジション 金賞
1855年 レジオンドヌール勲章シュヴァリエ
1874年 レジオンドヌール勲章オフィシエ
サインドピースというのはその作品がいつどんなところで作られたかはっきりと知る事が出来るところに面白みがあります。そして著名なジュエラーの作品というのは作りもデザインも良い場合が殆どです。
サインドピースを所有することは、その作品を手に取って、過去に存在したジュエラーについて調べたり、想像したりすることに高い満足度が得られるのです。
このジュエリーは作品自体も大変優れた美しいデザインですし、著名なジュエラーのサイン入りのお品物です。
通常はサインドピースはとても人気があり、高値で取引される場合が殆どですが、パリから直接ご紹介させて頂いておりますので、大変にお買い得な価格でご紹介させて頂いております。
注文主のイニシャル入りのオリジナルボックスです。