紀元前4世紀後期 南西イラン 神と人 カルサイト インタリオ ビーズ
紀元前4世紀後半、南西イランの極めて古く希少なインタリオ です。
素材の象牙色の石はカルサイトです、角のとれた優しい八角系で中心に穴が空いた大きなビーズ状の形をしているので
ネックレスの飾りとして使われていたと思われます。
この年代のインタリオ のモチーフは動物、もしくは幾何学的な模様であることが殆どで
人型をモチーフに選んだものは極めて珍しいものです。
大きな人型と小さな人型の二体が彫り込まれていますが、人型は極めて珍しいので
特別な意味を持たせたもの、おそらく、大きな人型は神、小さな人型は人間を表したもの、、なのかもしれません。
シンプルな素材、シンプルな形、シンプルなモチーフ、
手に平に乗せれば古代人の力強いエネルギーが伝わってくるようなお品物です。
ex collection BOILEVIN
便利な道具や機械があると、人間が元々もっている能力は退化していきますので、
古代人の五感は現代とは比べものにならない程、研ぎ澄まれていました。
古代の土器などに見られる類稀な芸術的センスがそのことを示していると思います。
紀元前4世紀の遥かな古の時代、
古代人が何を願ってこのインタリオビーズを使ったのか、、、
想像するのは大変なロマンがあり感覚が研ぎ澄まされるような清々しさを感じます。