soufflures de perle ダイヤモンド シルバー ピアス アンティークジュエリー
1850年頃の素敵な
soufflures de perle スッフルドパールの味わい深いピアスです。
丸い真珠と雫型の真珠を繋いだデザインがとてもエレガントだと思います、
スッフルドパールは本物の真珠ではなく、模造真珠になります。
天然真珠は自然の偶然から生まれる海からの贈り物ですので、
真珠のジュエリーはいつの時代も貴重で高価な品物でした。
例えば、古代中国やローマの記録、そして聖書に真珠についての記述が見られます、
天然の真珠は希少なため高価で、裕福な人のみが所有できるもので、実際に真珠は地位の象徴という存在でした。
ローマ帝国皇帝ジュリウス・シーザーはローマ帝国の境界線内で真珠を身につけることができるのは
貴族だけという法律を定めたともいわれています。
その為、真珠の美しさを求めて、試行錯誤の末に17世紀には模造真珠が作られており、
天然真珠とはまた一味違った味わいを持ったジュエリーが生まれました。
このピアスもそんなジュエリーの一つです。
特にこれだけ大珠で形も美しい真珠は、王族または貴族の中でも極めて位の高い人物が所有していたものです、
西洋絵画の自画像で、
このようなデザインの真珠のピアスを身につけて描かれている場合は
殆どが模造パールでした。
そういった意味でも面白みがありますし、見た目も味わい深くて美しいので、
いわゆる現代の養殖とは違う魅力を感じます。
模造パールには粉状に砕いたガラス、魚の鱗、貝殻や、卵白、カタツムリの滑りなどが混ぜて使われました、
これらの模造真珠は真珠に非常によく似ていた為、
ヴェネチアの真珠商人は製造を違法化させる運動をしたと言われています、
模造パールは当時のファッションの流行でもあったと思います。
模造パールのピアスを身につけた女性
表面のクリームがかった銀色の輝きがとても綺麗です
形がとても上品ですし、
軽くてつけやすいので気軽に真珠の雰囲気を取り入れることができますし、
面白い歴史も含めて味わい深い魅力のピアスです。