紀元前4世紀 アケメネス朝 女神 グレコペルシア ゴールド リング 指輪 アンティークジュエリー
紀元前4世紀、グレコペルシアのゴールドリングです。
柔らかで優しい輝きのゴールドにかなり深い彫りが施されており、
神秘的なモチーフがくっきりと浮かび上がるのが肉眼でもよく分かります。
このリングは珍しいグレコペルシアのスタイルで、
グレコペルシアとはギリシャがペルシアに支配されていた時代の作品になり、
数が残っておらず大変希少です。
モチーフもリングの形も完全にギリシャではなく、どこかペルシアの影響が見られて面白みを感じます、
リングの形もほぼギリシャのスタイルですが、細部にやや柔らかさを感じさせるもので、
おそらく流行の先端であった都市部ではなく地方で作られたものと思われます。
華やかな飾りがついた椅子に腰掛けた女性は女神と思われますが、
手に持っている丸いものは花の蕾や柘榴などの植物でしょう、
前方に彫られているものは何のモチーフかは分かりませんが、
恐らく重要な意味を持つものだと思います。
22k製で軽やかな作りのタイプで5.1gの重さがあります。
粘土に押すと女性の姿の細部がくっきりと浮かび上がり、
衣服のデザインやヒダが細かく彫りこまれているのがよく分かります。
参考にグレコペルシアスタイルの作品を掲載しますのでご覧ください。
参考作品 グレコペルシア リング
参考作品 グレコペルシア リング
参考作品 グレコペルシア 円筒印章
この円筒印章ですが、今回ご紹介しているリングと同じく腰掛けた女神が表現され、
手には植物のようなものを持っている事が分かります。
中央に大きな植物のようなものが彫り込まれていますが、
これも重要な意味を持つモチーフでしょう、
今は忘れ去られたモチーフの意味を想像するのも古代作品の楽しさの一つです。
参考作品 グレコペルシア インタリオ
珍しい古代ジュエリーの中でもさらに希少なグレコペルシアの作品です。
二つの国の特徴が一つのリングに共存している事に面白みを感じます。
ギリシャがペルシアに支配されていた時代、、、古の歴史を感じながら手にとって頂ければ
さらに楽しむ事が出来る美術品です。