古代ローマ 2世紀 インタリオ 「パンドラ」 リング 指輪 アンティークジュエリー
古代ローマの希少なインタリオをご紹介致します。
このインタリオのモチーフは数あるインタリオの資料の中でも
今までに見たことがない程珍しいモチーフで、
見た瞬間にこのようなインタリオが存在していることに鳥肌が立ちました。
もう2度と出会うことはないモチーフかと思います。
インタリオには左側に女神アテナ、そして右側に鍛治の神へファイストス、
中央に2人へファイストスの助手?が彫り込まれており、
片手を掲げた女神アテナの指揮の元、へファイストス達が金槌を持ち、
座っている人物を形作っています、
これを神話に当てはめれば、古代ギリシャ神話に登場する人類最初の女性パンドラを作っているシーンでしょう。
パンドラ
ヘンリー ハワード
1834年
パンドラ
ジュール・ジョセフ・ルフェーブル
1882年
パンドラは神々によって作られた人類最初の女性です。
知恵の女神アテナからは知恵を、美の女神アフロディーテからは美貌を
芸術の神アポロンからは美しい歌声と癒しの力、そしてゼウスからは好奇心が与えられていました。
パンドラという名前には「全てを贈られたもの」という意味があり、美しい女性でした。
パンドラ
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
1896年
何故パンドラが作られたのかですが、
神々の火を持たない人間が、火のない不便な生活を送っていることをプロメテウスが不憫に思い、
神々の炎を天界から盗んで人間に与えてしまったことが原因です、
人間は火を使って文明を栄えさせましたが、同時に戦争も起こしました。
ゼウスは怒り、人間に災いをもたらす女性というものを作るようにヘパイストスに命令しました。
それがパンドラです。
パンドラ
アレクサンドル・カバネル
1873年
パンドラには神々からの贈り物に加えて、決して開けてはならない箱が与えられました。
この箱には疫病、悲観、欠乏、犯罪など人間に災いをもたらすものが入っており、
好奇心に負けたパンドラは箱を開けてしまい、
それから人間に災いがもたらされたと言われています。
ただ、箱の中には希望が残っていたので、
人類は数々の災いに見舞われながらも絶望せずに生きられているということです。
パンドラの神話は調べれば色々なパターンが出てきますので、
興味のある方は是非、調べてみて下さい^^
彫りや着用の雰囲気などよく分かりますので
是非、動画もご覧になって下さい。
パンドラ
チャールズ・エドワード・ペルジーニ
透明感のある幅広の美しいコーネリアンを生かして
神々がパンドラを作っているシーンが細かく彫り込まれています。
石の色は赤みがかった美しいディープブラウンです。
裏から光をあてると、まさに神話のワンシーンが浮かび上がるようです。
石の色と相まって、鍛治の神へファイストスが炎を使って
パンドラを作り上げているように見えて神秘的です。
リングの作りは18kのモダンになります。
古代ローマ風のデザインでボリュームをもたせた丈夫な作りです。
サイズ変更可能です。
オープンセッティングですので、
裏から光を当てて、インタリオ の石の美しさ、彫りの美しさを楽しむことができます。
インタリオ のサイズは 1.5cm × 1.1cm です。
画像ではかなり大きく見えるかもしれませんが、
実物は女性も身につけることができるサイズになります。
幅広の石を生かしてパンドラ誕生のワンシーンを彫り込んでおり、
細部まで大変見ごたえがある美しいインタリオになります。
インタリオを粘土に押した画像です。
本当に素晴らしい彫りで、インタリオ のコンディションも大変良く、
彫りがくっきり浮かび上がります。
もう2度とないモチーフと思われますので、
是非、お問い合わせ下さいませ。