息を呑むような美しいカラーのエメラルドリングのご紹介です。
エメラルドは写真に撮影するのが特に難しい色で、この写真も何度も撮影し直しましたが、
実物の色の美しさを捉えることができませんでした。
実物の色は深く濃いグリーン、同時にネオンのような鮮やかな彩度があり、
明るさと深さが一つの石の中に共存しています。
実物は素晴らしく深く鮮やかな色なのに写真だと色が大分薄く褪せて見えてしまうのが辛いところです。
また、動画も撮影しましたが、こちらも実物に比べると色が大分褪せて写ってしまう為、
動画の掲載を少し迷っています、
動画自体はございますので、リングの立体感などをご覧になりたい方は
ご連絡を頂ければ動画のリンクをお知らせいたします。
このエメラルドは彩度だけではなく透明感にも大変優れており、
エメラルドの宿命とも言えるインクルージョンはジャルダン(庭園)という
美しい名前で呼ばれ容認されますが、このエメラルドのインクルージョンはごく僅かで、
非常にクリアな美しい石です。
今も指にはめながら説明を書いていますが、美しいエメラルドの目を癒す力を感じています。
リングはフランスのアール・デコのもので、厚みのあるしっかりした作りのオールプラチナ製です。
エメラルドの両脇のプラチナがくるりと外側に沿って丸くなったデザインで
輝くダイヤモンドが細かく丁寧に散りばめられています。
美しいエメラルドにはダイナミックな歴史が宿っています。
最も古い歴史のエメラルド鉱山はエジプトにあり、
絶世の美女で知られるクレオパトラ7世もエメラルドの美しさに魅せられ、
装飾品にエメラルドを散りばめました。
アンデスの王冠
メトロポリタン美術館
アンデスの王冠
メトロポリタン美術館
合計1521ctの美しいエメラルドが散りばめられたこの王冠は、
アンデスの王冠と呼ばれインカ帝国の皇帝アタワルパが所有していたエメラルドがセットされています。
インカ帝国は美しいエメラルドや黄金が多く発掘される地で、
帝国の宮殿の装飾にもエメラルドや黄金が使われていました。
大航海時代、インカ帝国に緑色の宝石エメラルドや多くの黄金があると知ったスペイン人は
インカ帝国へと渡り、エメラルドや黄金を手に入れます。
しかし、1622年9月4日、インカ帝国の財宝を積んだスペイン船の一隻、
ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ号は航海の途中でフロリダキーズ沖合でハリケーンにより沈没し
約40トンもの金銀、エメラルド、宝飾品が海の底に沈みました...。
アトーチャ号より引き上げられたエメラルドの指輪
....沈没船アトーチャ号は約350年後の1985年にアメリカの冒険家メル・フィッシャーによって発見され、
長い眠りから再び目覚めた価値ある財宝は約1000億円相当分であったことが分かり、
史上最も価値ある難破船と言われています。
今回ご紹介しているエメラルドはコロンビア産です、
コロンビアは古ではインカ帝国の地とされており、
コロンビア産のエメラルドは鮮やかな緑色をしていることで高品質で価値のあるエメラルドの一つです。
サイズ変更は可能です。
美しいエメラルドのルースはありますが、
アンティークのリングにセットされている美しいエメラルドは貴重です。
約3.28ctの大きさ、ボリュームのあるエメラルドで、
石の大きさは9.8mm×7.8mm×5.3mmになります、
厚みもしっかりありますので、色合いに奥行きと光を感じます。
側面から見ると立体感のある細工のリングですが、正面から見るとあくまでも石が主役で
石の美しさがキリッと引き立つデザインです。
こちらのエメラルドの鑑定書です。
コロンビア産のエメラルドになり、オイルトリートメントが施されています。
エメラルドのオイルトリートメントとは、エメラルドにはジャルダンが見られ、
モース硬度が低く他の石に比べて脆い性質上、
見た目の美しさの向上と石の強度を上げる為、
9割以上のエメラルドに施されている通常処理になりますので、
特に気にされる必要はありません。
オイルトリートメントされていないエメラルドは、
もともとオイルトリートメントをする必要がないほど欠点のない石か、
もしくは、オイルトリートメントをする手間をかけても
石が美しくならないと思われるエメラルドです。
5月生まれの方は勿論、
美しいエメラルドをお探しの方にお勧めできる
素晴らしいアール・デコのアンティーク エメラルド リング です。