ロシアのファベルジェのダイヤモンドとルビーの愛らしいミニブローチをご紹介いたします。
アンティークがお好きな方であれば、いつかロシアのファベルジェの作品を手に入れてみたいと
夢見て憧れている方もいらっしゃるのではと思います。
ロシアンジュエリーといえばファベルジェというほど有名で、美しいファベルジェの作品は世界中に愛好家がおり、
希少でなかなか手に入れることはできません。
こちらは趣のある木製の貴重なオリジナルボックス入りで、当時の雰囲気がそのまま色濃く伝わってくるようです。
曲線を生かしたロシアらしいデザインは身につけるとさりげない存在感があり、
小さくても輝きの強いダイヤモンドと鮮やかなルビーの組み合わせからは
吹雪く極寒の地で咲く花を思わせるような可憐さを感じます。
ブローチ本体にはファベルジェの刻印が打ち込まれています。
滑らかで優しい曲線は、ダイヤとルビーで飾られた先端へ向かうにつれて自然と細くなっており
美しく軽やかに見える工夫がなされています。
このようなテイストはロシアやオーストリアのジュエリーにはよく見られます。
参考 ファベルジェ ブローチ サンクトペテルスブルグ 1890年
参考 ファベルジェ ブローチ サンクトペテルスブルグ 1899年〜1904年
小さいサイズですので、襟元にもお使いいただけるサイズですし、
愛らしい雰囲気が装いを明るく見せてくれるジュエリーでしょう。
ファベルジェ博物館
ファベルジェの作品は高い技術で精巧に作られ想像力に溢れており、
ジュエリーのみならずオブジェでも素晴らしい作品を多く生み出しました。
左 マリア・フョードロヴナ (アレクサンドル3世皇后)
右 アレクサンドラ・フョードロヴナ (ニコライ2世皇后)
ファベルジェで特に有名なのは、
ロシアの復活祭に皇帝アレクサンドル3世と皇帝ニコライ3世からそれぞれ皇后マリア、皇后アレクサンドラへと
贈られた特別なイースターエッグ、
インペリアルイースターエッグと呼ばれる美術品の存在でしょう。
インペリアルイースターエッグは卵の形をした豪華なオブジェで宝石やエナメル、金細工で飾られ、
外観の美しさは勿論、見る者をあっと驚かすような楽しい仕掛けが施されていました。
アレクサンドル3世が皇后マリアへ一番最初に送ったイースターエッグが大変喜ばれたことから、
ファベルジェは皇室御用達金細工師となり、毎年イースターエッグの注文を受け製作に取り掛かりました。
毎年異なるテーマが作られたインペリアルイースターエッグの総数は58点(皇帝以外の注文も含む)で
そのうちの14点は所在が分からなくなっています。
インペリアルイースターエッグ 冬
インペリアルイースターエッグ 戴冠式
インペリアルイースターエッグ 動画
インペリアルイースターエッグのような突出した美術品を作ることが出来たのは、
皇帝が注文主でパトロンであったことや、ファベルジェが時代に愛されたことは勿論、
ファベルジェ自身はジュエリー製作の職人ではありませんでしたが、
美しい細工を作る為の指揮能力に優れた天才だったことが大きな理由です。
職人の力を見抜き、どの分野の仕事を誰に任せれば良いのかを完璧に理解した上で、
妥協のない緻密な仕事の仕上がりを職人に求めた為、完成度の高い作品が多く作られました。
ただ、残念なことに1917年にロシア革命が勃発し、
インペリアルイースターエッグを始め、皇室の宝物は略奪に遭い、国外にも散逸してしまいます。
今でも所在が知れない宝物もありますが、現存しているものは美術館に収蔵されたり、
王室や大富豪の個人コレクションとして姿を残しています。
そんな激動のロマンも人々を惹きつけてやまないファベルジェの魅力の一つでしょう。
ファベルジェの刻印とマスターのBAのイニシャルが打ち込まれています。
ロシアのゴールドの56ゾロトニクとサンクトペテルブルグのマークが打ち込まれています。
К Ф はカール・ファベルジェのマークです。
インベントリーナンバーも内側に刻まれています。
普段の装いにも取り入れやすいデザインで楽しむ機会が多いブローチだと思います。
希少なオリジナルボックス入りであるということも大きな魅力の
世界的に有名なロシアのジュエラー、ファベルジェの愛らしいアンティークジュエリーです。
こちらのブローチにはペンダント用のアタッチメントとチェーンを別売りでご紹介できます。
ご希望の方はお問い合わせくださいませ。
(ブローチの重さは後日掲載いたします。)