インタリオもリングも全て古代ローマ時代に作られた大変希少なオールオリジナルのリングです。
使われている石は古代ローマ時代に好まれたニコロで、
ニコロは非加熱のオニキスで深い青みがかった黒と、青みがかったグレーの層に分かれており、
色合いの深みに惹き込まれるような独特の雰囲気を持った美しい石です。
海神ポセイドン
古代ローマ 3世紀 モザイク
スース考古学博物館
インタリオとして彫り込まれているのは海に住む幻獣の海馬です、
海馬は上半身が馬で下半身が魚の姿をしており、水かきのついた蹄で海を駆け抜けます、
海の王ポセイドンの戦車を引いたり、王妃アムピトリテを背に乗せたり
海の神に仕える特徴的な幻獣として、インタリオや彫刻、モザイクなどに登場するモチーフです。
海馬
18世紀〜19世紀
フランス 作者不明
オーストラリア国立海洋博物館
右 粘土にインタリオを押した画像
海馬が浮き上がります。
おそらく、このリングは海に関連する加護や信仰を祈って作られたインタリオリングなのでしょう、
海馬が伸び伸びとはっきり彫られていますが、
どこか愛らしさ漂うタイプのインタリオだと思います。
リングの作りもバランスの良い美しい形で、
ベゼルは少し前へせりだすように金が多く使われているので厚みがあり、
全体的に丸みを帯びた形をしています。
指にはめると、指の丸みにフィットするような優しいつけ心地で、
時を超えた金の滑らかな質感が心地よい感触です。
12号という着用可能なサイズで7.4gの重さがあり、
古代ジュエリーですが着用に耐えうるコンディションも備えています。
22kですので、金の色が濃く深く、表面は優しく磨耗していますので
光すぎることなく、内側から発光するようなまろやかな輝きを感じます。
サイズは約12号ですが、
古代ジュエリーのサイズ変更をすることができる腕の良い職人がおりますので微調整が可能です。
お気軽にご相談ください。
参考 古代ローマ3世紀 海馬のインタリオリング サザビーズ
今回ご紹介しているのと同じモチーフ、海馬がニコロに彫り込まれています。
このような豪奢なリングにも海馬がモチーフに選ばれ、
海馬のモチーフが好まれていたことが分かります。
お写真では古代ローマのリングの美しさ、雰囲気の良さはなかなか伝わりません。
もしかしたらボリュームがありすぎるように写っているかもしれませんが、
実物は優しくまろやかな雰囲気を感じます。
ぜひ、動画もご覧になってください。
参考 類似の古代ローマのリング
487番のリングが類似作品ですが、今回ご紹介している古代リング同様、
ニコロのインタリオがセットされ、ベゼルに厚みのある作りをしています。
深い金色にニコロが映える古代ジュエリーです。
落ち着いた雰囲気の中にも洗練されたモダンな印象を受けますので、
お洒落にお使い頂けると思います。
千数百年の時を経た古代の指輪は本当の意味での宝物と言えるでしょう。
ぜひ、お問い合わせくださいませ。