18世紀 カラーゴールド 香水瓶 パフュームボトル アンティークオブジェ
惚れ惚れするような見事なカラーゴールドの金細工の香水瓶、
希少な18世紀のオブジェです。
この香水瓶が作られた当時、フランスでは入浴の習慣は一般的ではなく
体臭を消すために香水が用いられました。
その為、貴族達にとってエチケットであり生活必需品でもあった香水を入れる瓶も
美意識の高さを反映したような、あらゆるデザインの美しいものが多く作られたのです。
貴族や上流階級の持ち物ならではの贅沢な美しい小物です。
香水瓶の両面、緩やかなカーブ部分に至るまで見事に隙間なく眩い彫金が施されています。
ルーペで見ても驚くほどに細かい細工が乱れなく施されており、
当時の金細工師の技術の高さを改めて感じます。
中央の楕円部分には、ピンク、グリーン、イエロー、ホワイトなどのカラーゴールドを使って
立体的な花や鳥、パニエ、楽器が表現されており、
周囲には等間隔で打ち込まれた刻み、無数に打ち込まれた極めて小さな点、
乱れのない直線など、完璧な仕上がりだと思います。
硬い金属を操って形作ったことが信じられないような仕上がりは
まるで絵筆で描いたような完成度の高さです。
手に持っても肌触りが滑らかさで心地良く、
このような美しい金細工のオブジェは小箱を稀に見かけることがありますが、
香水瓶では本当に珍しいと思います。
参考画像 18世紀の金細工の小箱
美しい金細工の香水瓶の動画も是非ご覧になって下さいませ。
どの面から見ても隙間なく彫金が施されています。
本体は1.3cmと薄い作りです。
チェーンでつながれた蓋がついています。
蓋を開けて鼻を近づけると、古の香水の香りが漂います。
蓋は今でもきちんと閉まるようになっています。
参考資料 Les Flacons de la seduction
18世紀の香水瓶をまとめた本
参考 18世紀の香水瓶 類似の金細工の香水瓶が左下に掲載されています。
参考 18世紀の香水瓶 形がよく似たタイプの瓶です。
ジュエリーに勝るとも劣らない
バラエティ豊かな18世紀の美しい香水瓶をご覧ください。
香水瓶の瓶の形が似ているものを集めてみました。
フラゴナール香水博物館
5000年に渡る香水の歴史を見ることができるパリの博物館です。
古代から現代までの希少な香水瓶のコレクションや
香水の作り方なども分かります。