1400年〜1500年 カボッション ダークブルーサファイヤ ハイキャラットゴールドリング 中世ジュエリー
大変希少なオールオリジナルの中世のサファイヤのリングです。
ダークブルーの深い色の艶やかな丸いカボッションカットのサファイヤがセットされています。
中世当時、最も美しい宝石の一つとして讃えられていたサファイヤは
危険な旅の末に西洋にもたらされた希少な宝石です、
金も極めて希少だった為、このような、サファイヤがついた金の指輪は
位の高い者のみが身につけることが宝物でした。
参考画像 15世紀 宝石の説明
古では宝石には魔力があると強く信じられており、
魔除けとしては勿論、あらゆる効能があるとされ病を治す時等にも用いられていました。
Middleham Jewel
15世紀後期
ヨーク美術館
特にサファイヤの美しい青は天国や聖母マリアと繋がりがあると考えられ、
祈りを神へ届けてくれる聖なる石として特に大切にされており、
司祭が身につける指輪や教会の宝物の装飾として好まれたのです。
左 類似参考写真 中世のゴールドリング
右 今回ご紹介している中世のゴールドリング
美しいサファイヤと共に、特筆すべきはショルダーの彫金です、
フープにはうねるような植物のモチーフが繊細に彫り込まれています。
これは中世の教会の壁画やマニュスクリプトに描かれる文様に似ており、
小さな指輪の中に中世美術の息遣いを感じます。
写真では彫金が大きく見えますが、実物は繊細で細かな彫金です、
500年〜600年も前の古いリングですが、
彫金部分は殆ど磨耗しておらず、とてもコンディションが良いので、
手でそっと触れるとザラザラとしており、
この感触もとても貴重なものに思えます。
リングの作りは、指に当たる内側は平たく、外側はふっくらと丸みを帯びた作りになっており、
当時、金は本当に希少であった為、リングの内部は空洞になっている作りです。
その為、見た目よりも軽く仕上がっています。
参考画像 15世紀 マニュスクリプト 植物モチーフの装飾
若い女の肖像
ハンスメムリンク
1480年頃
メムリンク美術館
指輪の全体の状態は非常によく、今でも着用可能なコンディションを保っています。
通常、空洞のリングの場合は、リングが潰れていたりすることが多い為に
当時のままのコンディションを保っているのは本当に希少です。
葉の彫金はリングの半分に施されています。
裏面はフラットな作りです。
男性も女性も身につけることができるデザインでしょう。
実際に身につけて楽しむことができる
希少な中世の宝物です。