お預かりでご紹介をさせて頂くお品物です。


1890年頃の希少なロシアのエッグペンダントです。

画像では大きく見えていると思いますが、実物は1.5cmの小さな作品です。


金の表面の凸凹とした独特な質感•••これはロシア語でSamorodok(サモロドク)と呼ばれており、

主に金属が自然のままの状態にあることを意味します。


表面が溶解したようなザラザラとした質感は、

金や銀を溶融点近くまで熱した後、すぐに水の中で冷やすことで生まれます。

この技法はロシアでとても人気がありましたが、

同時に、習得が難しく

ファベルジェなどの著名な金細工師が好んで使った技法です。




自然界の金塊　ゴールドナゲット


熱した金を水の中で冷やすことで生まれる偶然の美は想像力を掻き立てます、

金塊のように見えるのは勿論、

小さなペンダントであるにも関わらず、手に持って眺めていると

微妙な凹凸が空の上から見た大地の形状にもよく似ており、

おおらかな稜線のようで力強くもあります。






セットされている石は厚みのあるガーネットです。

アメジストに見えるくらい透明感のあるとても美しい紫色をしており、

特に金の表面の凹凸が光を反射するのか、

石の色の見え方が大変神秘的です。


ガーネットはラフに多面にカットされており、

金のザラザラとした質感と雰囲気にもよく合っていると思います。










チェーンに通してペンダントとしてお使いになれます。

独特な金の質感の面白さは、他のゴールドジュエリーと合わせると

互いの美しさを引き立てるようです。