紀元前4世紀 古代ギリシャ シルバー リング 古代ジュエリー
大変希少な古代ギリシャのシルバーリングです、
横長で幅広のベゼルには横向きに腰掛けた羽の生えた人物が、
右手を岩につき、左手で薄布をふわりと広げた姿で
はっきりと彫り込まれています。
この有翼の人物が誰かは今では分かりえません、
それもこの指輪の魅力を深めていると思います。
考えられるのは、勝利の女神ニケ、虹の女神イリス、
アフロディーテとヘルメスの息子ヘルマフロディトス、
もしくは両性具有のエロスのいずれかだと考えられます。
髪を結い上げ、乳房があり、女神に見えますが、
古代ギリシャ時代は両性具有の神もモチーフとして好まれ、
当時の壺絵等にもよく残っています。
古代ギリシャのリングの中でも、このベゼルのサイズは大きいです、
全体的に丸みを帯びた大きなベゼルを覆うようにゆったりと彫金が施され、
まるで、古代ギリシャ時代に描かれた色褪せない絵が
時を超えて残っているような魅力に溢れており、
明るい銀色の輝きが古代世界へ誘う大変神秘的なリングです、
モチーフが横方向に彫られているので、
指にはめた時にも美しい彫りをそのまま眺めることができます。
古代ギリシャ時代のお品物は年代の古さもあり本当に希少です、
殆どは壊れており、フープが折れていたり、潰れていたりして
着用ができない状態のものが普通です。
こちらは、その中でも例外的に着用可能な良い状態を保っており、
更にサイズも14.5号と身につけやすく、
実際に身につけて楽しむことができる希少なリングです。
赤丸で囲んだ部分、
人物の顔と右側に差し伸ばされた手の間に丸い金の装飾が埋め込まれておりますが、
これは古代ギリシャのジュエリーに見られる特徴の一つです、
丸い金は立体的な場合もありますが、これは平面的な装飾になっています。
全体的に滑らかで大変肌触りが良いです。
下記は丸い金の装飾が施された古代ギリシャ時代のリングの参考例になります。
古代ギリシャ リング 参考例
紀元前5世紀〜紀元前4世紀 古代ギリシャ リング
白っぽい丸が写っている部分が金の丸い装飾になります。
古代ギリシャ リング 参考例
紀元前5世紀〜紀元前4世紀 古代ギリシャ シルバーリング
古代ギリシャ リング 参考例
ルーブル美術館収蔵 古代ギリシャ シルバーリング
このリングと同じく有翼の人物がモチーフに選ばれている
古代ギリシャ時代の壺絵の参考例を下記に掲載いたします。
1 両性具有のエロス
2 アフロディーテとヘルメスの息子 ヘルマフロディトス
3 勝利の女神ニケ
4 虹の女神イリス
状態が良く、本物の古代ギリシャ時代のジュエリーを手に入れる機会はそうはありません。
実際に身につけて楽しむことができる状態のリングは更に稀です。
是非この機会にお問い合わせ下さいませ。