驚く程に透明度が高いのに、どこまでも深く密度の濃い鮮やかな緑色をしており、
この魅力溢れるエメラルドの美しさをどのように表現したら良いのかと
迷ってしまうような上質の石です。
通常、石の中に見えるインクルージョンはマイナスになりやすい点ですが、
一般的にエメラルドは、石の性質上、
インクルージョンを含む石として認識、容認されており、
エメラルドのインクルージョンは、庭や苔を連想させることから、
エメラルドの美しさを称えて ジャルダン (庭) と呼ばれ、
石の個性や魅力として捉えられることもあります。
このエメラルドは透明度が非常に高く、
輝きながらうっすらと浮かぶインクルージョンは
よく見るとやや片側に偏って見られ、ご覧になる方向によっては
緑の大地と空のようにも見えれば、深い森の木々のアーチのようにも見えて、
神秘的な風景を宿しており、それも美しいと思います。
古代ローマのネロ帝は、闘技場で剣闘士たちの戦いを眺める時に
エメラルドの眼鏡を所有し、太陽の日差しから目を休ませる時に
身につけていた、、、という話が残っていますが、
思わず、それを思い起こさせるエメラルドです。
エメラルドは写真撮影をするのが特に難しい石で、
何回も写真を撮影しましたが、
どうしても石の色が褪せてしまい、濃密な実物の色を捉えることが出来ません、
実物は写真よりも深い鮮やかな緑色をしており、
しっかりを光を反射し、艶々とした緑が織りなす輝きに目を奪われること然りです。
アールデコの八角系のベゼルは、ややボリュームのある作りですが、
ところどころに見られる透かしの細工がスパイスになっていて
重い印象はありません。
小さなダイヤモンドが丁寧に留められた、輝く額縁のようなデザインは
エメラルドを一枚の絵のように引き立たせ、品の良さを感じます。
ベゼル側面には手彫りの美しい模様が、、、この細工が横からチラッと見えると
本当に指輪が綺麗に見えます。
指輪は指にはめている時に見て楽しめるジュエリーですから、
このような細工が施されていると満足度が高く、
ぐっと指輪の完成度が高まる細工です。
リングの内側にはレジスターナンバーが刻まれています・
フープにはプラチナの犬のホールマークが打ち込まれています。
エメラルドはカットの難しい石です。
ほぼ全てのエメラルドに大なり小なりのヒビが見られますので、
それらを考慮し、カット後の石に耐久性を持たせるようなカットにしなくてはなりませんし、
同時に、色が最大限に美しく見えるよう、石の潜在的な力を読み、
ファセットや、石の厚みなど、あらゆる面からの計算も必要です、
このエメラルドは石に厚みを持たせてカットされており、
深く濃密な色を感じることが出来ます。
着用写真よりもずっと、濃密な緑の冴えある彩度のエメラルドです。
サイズは15号ですが、変更可能です。
コロンビア産の天然のエメラルドの鑑定書付です。
カラーはインテンスグリーン、
繊細なエメラルドは性質上、オイル処理をされていることが普通ですが、
そのオイル処理もごく軽度のもので、ノンオイルに近いエメラルドです。
上質のエメラルドが美しいアンティークのリングにセットされているのは希少です、
お値段も控えめになっておりますので、ぜひ、お問い合わせくださいませ。