Alexis Falize アレクシス・ファリーズ アメジスト エナメル ブローチ
19世紀を代表する偉大なジュエラーの1人、ファリーズの作品です。
ファリーズは1838年創業、その後、約100年間パリでジュエリーを製作し、
この作品は1850年頃の初代アレクシス・ファリーズの作品になります、
黒と白のエナメルの見事なフレームと美しいアメジストの組み合わせ、、、
アメジストをそっと留める繊細なダイヤモンドの爪、、、
3.5cm × 3.3cm の使いやすい大きさで、
黒と白のエナメルに高貴な紫色の組み合わせは
その色使いからモノトーンのシックな装いのワンポイントにもぴったりですし、
控えめながら存在感のある上品なジュエリーです。
全体的に大変良いコンディションを保っています。
使われているアメジストがとても美しくて厚みがあり、
淡い独特の薄紫色でカットがとても綺麗なので、
紫色の光が石の中に満ちているようで、
雨上がりの紫陽花がリフレインするような艶やかな輝きを放っており、
この作品のために選ばれたようなアメジストであることが感じられます。
側面から見た時の、フレームが外側へふわりと広がっていくラインが優雅で、
アメジストの美しさを十分に生かすデザインです、
黒と白のエナメルのフレーム部分の作りは二段に別れており、
貴婦人が身に纏うドレスのレースを連想させるよう。
爪留めの先端には小さなダイヤモンドが丁寧に留められており、
正面から見た印象も、
アメジストとダイヤモンドがそっと囁きあっているような繊細さを感じます。
側面から見るとよく分かりますが、このようにアメジストは大変厚みがあり、
アメジストの奥行きのある色合いを楽しむことが出来ます。
同年代のファリーズ作品のデッサン
黒い洋服に合わせております、エナメルの白がきりりと生えて綺麗ですね。
ブローチは着用が難しいと思いがちなアイテムNo.1だと思いますが、
実は、着け慣れてきますと、
「装いにブローチがないのは寂しい、、、手持ちのジャケットやワンピース、
それぞれにぴったり合うブローチが欲しい。」という、
お声も耳にするほど楽しいジュエリーです。