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Alexis Falize アレクシス・ファリーズ エトルスカン スタイル ゴールド パリュール





驚くほどに繊細な金細工、眩いばかりの見事な金の輝きは

目が離せなくなるような圧倒的な美しさを感じます。


手に取れば神秘の古代世界へ誘われるような

トップクオリティの

エトルスカン スタイルのジュエリー です。





エトルリア 古代ジュエリー

紀元前5世紀

メトロポリタン美術館




エトルスカン スタイルジュエリーとは、

18世紀〜19世紀のエトルリアの古代遺跡の発掘により、

長き眠りより目覚めた眩い輝きを放つ古代ジュエリーが、

当時のジュエラーの心を掴み熱狂の渦へと巻き込んだ結果、

カステラーニ をはじめとしたジュエラー達の情熱により、

エトルリアのジュエリーに影響を受けて作られた古代風のジュエリーのことです、

繊細な金細工というだけではなく、

古代のジュエリーと似た装飾が見られるのが特徴です。





エトルリア 紀元前6世紀〜7世紀

RISED MUSEUM




肉眼では数えるのが困難なほど小さな粒金細工(サイズは0.18ミリ)をはじめ、

繊細極まりない細工の驚愕のゴールドジュエリー達、

まさに時を超えたデザインの美しさを再現するべく、

数々のエトルスカン  スタイルのジュエリーが生まれ、

当時の上流階級の人々の心を掴みました。


特に、このパリュールが作られた1860年代は

エトルスカン スタイルのジュエリーが最も流行した時代になります、





19世紀の人々にとって、

古代遺跡の発掘はまさに未知なるものとの出会いだったと思います、

古代都市の姿にどれだけ圧倒され、

インスピレーションを刺激されたことでしょう。










ジャンピエトロ・カンパーナ侯爵も、古代世界に魅せられた1人でした、

ジャン・ピエトロ・カンパーナ侯爵は、1844年頃にエトルリア南部のカエレでの発掘を始め、

彼のエトルリア芸術作品のコレクションは有名になりましたが、

あまりの収集への情熱の為に、

自身がディレクターでもあったイタリアのモンテ・ディ・ピエタ銀行の資金を収集資金として横領し、

刑事強制労働20年と没収刑を受けてしまいます。。。




彼がコレクションをしていた古代ローマ、エトルリア時代の作品は

宝石、壺、テラコッタ、モザイク、青銅器、ガラス、コイン、絵画等、膨大な量でしたが、

これらが差し押さえられる事になり、

サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館、

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、

ニューヨークのメトロポリタン美術館に至るまで、

数々の国立美術館に収められ、1861年にはナポレオン3世に買い取られ、

ルーブル美術館へも収められます。




1862年5月に収集品の展示が開始されます。

カステラーニ は教皇庁から古代ジュエリーの研究を任され、

古代ジュエリーの復元に心血を注いでおり、

研究資料として、既にカンパーナ侯爵のコレクションを実際に目にして

​多くの古代ジュエリーのデザインや技法を知っていました、

アンリ・ヴェヴェールによると、この展示はファリーズ、フォントネイ、ヴィエーズなど、

他のジュエラー達が多くの古代ジュエリーを目にする初めての機会となりました。


パリのジュエラー達は画家を派遣し、

ジュエリーの詳細な絵を描かせることで、

それを元にアイデアを出してジュエリー制作に生かすなど、

カステラーニ に引き続き、

エトルスカンスタイルのジュエリー制作に情熱を注ぐことになるのです。





ジャンピエトロ・カンパーナ侯爵 コレクション イラスト

エトルリアの古代ジュエリー




このパリュールはクラスプの部分にファリーズのメーカーズマークが打ち込まれていますが、

そのメーカーズマークは1863年の8月まで使用されていたものです。

ですので、このパリュールが製作されたのは

展示が始まった1862年5月から、マークが使われていた1863年8月までと推測され、

製作日がかなり絞り込めるのです、このようなことが分かるのも、

ホールマーク、メーカーズマークの楽しさの一つでしょう。



当時の彫刻や絵画、写真などにもエトルスカン スタイルのジュエリーを

身につけている貴婦人の姿が残されています。









マチルド・ボナパルトの胸像

ジャン=バティスト・カルポー作

1862年作









女性の肖像

Josef Scheurenberg 作

1881年









ファッション誌

"La Mode illustrée"

1868年






カスティリオーネ伯爵夫人  夜会の装い

エトルリアの女王

1864年









今回ご紹介を差し上げるパリュールは、

19世紀のトップジュエラーのうちの1人、ファリーズのエトルスカンスタイルの作品です、

ファリーズはエナメル作品で大変有名ですが、

エトルスカンスタイルのジュエリーでも素晴らしい作品を製作していました、


実物の金の色の美しさ、細工の繊細さをお伝できるような写真を撮影したかったのですが、

実物の美しさを捉えることは出来ませんでした、

実物は写真の何倍も美しく、金細工の輝きが目に焼きつくようなジュエリーです。





(このお写真では金の純度が低いような赤黒い色の金に写っておりますが、
実物は18kの明るい美しいアンティークゴールドの色です)


モチーフにはスカラベが選ばれているのも、このジュエリーの良いところです。

古代エトルリアのジュエリーにおいても

石で彫刻されたスカラベの装飾は大変好まれていました、

スカラベはエジプトから、ファニキア、ギリシャ、エトルリアへともたらされ、

古代ジュエリーではよく見られるモチーフです。


古代の宝石彫刻作品として、表面はスカラベ、裏面はインタリオとして

彫刻が施されていたものが残っています。




参考例 古代エトルリア紀元前4世紀 オールオリジナルリング スカラベ 「泉のヘラクレス」
ギャラリーにて販売済



このパリュールの装飾にスカラベが選ばれているのは

ファリーズが、古代エトルリアのジュエリーをよく研究し、

古代エトルリア人の感性を捉えていたからと思います。






元々のネックレスの本体は、細い金線を編み込んだゴールドチェーンです、

そのゴールドチェーンに、スカラベがついた長いパーツと、テュルソスのような短いパーツ、

二種類のパーツを一つ一つ交互に通した作りになります。


細く美しいパーツの連続は、それぞれが古代の音楽を奏でているようで、

金細工の輝きと共に、実に豊かな表情を見せてくれます。







拡大画像をご覧頂くと、

かなり繊細な金細工が施されていることがお分かり頂けると思います、

細かな刻みを入れた金線、小さな無数の粒金、、、

この全ての細工が輝きますので、控えめでいながら、

金の表面を無数の光が纏っているような雰囲気になるのです。


パーツの先端に留められたスカラベは丸く、程よい艶のある仕上げですので、

金細工の繊細な輝きとの対比も目を楽しませてくれます。






お揃いのピアスもついています。

パリュールの場合は、長い年月の間にバラバラになってしまっていることが多いのですが、

奇跡的に二つ一緒に残っていてくれました。




裏面



クラスプ部分






19世紀の偉大なジュエラーが製作した他のエトルスカンスタイルのジュエリーの

参考例も是非、ご覧になってください。




類似作品

カステラーニ  エトルスカン  スタイル パリュール






類似作品

フォントネイ エトルスカン  スタイル パリュール 








エトルスカン スタイル ゴールド ジュエリー

Giacinto Melillo  1870 年頃






エトルスカン  スタイル ゴールド ジュエリー

Castellani  1858年頃

ボストン美術館






エトルスカン  スタイル ゴールド ジュエリー

Ernesto Pierret  

1860年頃 

ボストン美術館









身につけた時のハッとするような美しさは、お写真ではなかなか伝わらないものと思います。

実際に身につけると、

一つ一つの金細工が細く本当に繊細なので重すぎることなく、

身につけると金のレースをつけているような雰囲気になります。


18kのアンティークゴールドの古美がかった眩いばかりの金は実に美しく、

シンプルなワンピースにこれ一つでスタイルが完成します。


ネックレスのクラスプ付近の短いフリンジの一本が失われていますが、

職人に依頼して復元が可能です。


 






 Etruscan Vase Painters 

Sir Lawrence Alma-Tadema

1871年

アンティークジュエリーは夢の旅、そのもの。

滅多に見ることのできない、

トップクオリティのエトルスカンスタイルのアンティークジュエリーです。

是非、お手にとって、古代世界の神秘や19世紀のジュエラー達の情熱を

感じて頂きたい素晴らしいお品物です。

是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。


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下記のお写真は古代ジュエリーの資料を整理していたときに出てきたものです、

ギリシャの美術館を訪れた時の古代ジュエリーの展示フロアの写真ですが

夢中でシャッターを切り、100枚くらいあったうちの数枚です。

この古代ジュエリーの大群を目にし、あまりの贅沢すぎる空間に感動して、

滞在日数を少し伸ばしてしまったほどでした(苦笑)


19世紀のジュエラー達が遺跡から出てきた古代ジュエリーを目にした時の

熱狂、興奮、感動を十分に想像できましたし、

夢中になって復元に心血を注いだ事も納得できる美しさを前に

しばし、現実を忘れて魅入っていたことを思い出します。








 
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Alexis Falize アレクシス・ファリーズ エトルスカン スタイル ゴールド パリュール

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国 名
フランス
年 代
1862年〜1863年頃 
素 材
18k
サイズ
ネックレス 40cm × 3cm (72.1g) ピアス 2.5cm × 5cm (12.4g)
ホールマーク
18kの鷲のホールマークとファリーズのメーカーズマークが打ち込まれています。
作 者
Alexis Falize

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