古代ローマ1世紀 ニコロ インタリオ アテナとメデューサ リング
古代ギリシャ神話に登場するアテナと怪物メデューサが彫り込まれている
古代ローマ1世紀のニコロのインタリオ、
アテナの上半身とメデューサの首を彫り込んだ構図のインタリオは見た事がなく、
とても珍しい構図で、インタリオの面白さを改めて感じています。
強力な魔除けのお守りになることは間違いなさそうな
格好いいインタリオです。
数あるギリシャ神話の中でも、
英雄ペルセウスと怪物メデューサの話はとても有名だと思います。
元々、メデューサは美しい髪の美少女でしたが、
アテナと髪の美しさを競った為に女神の怒りを買い、
髪が蛇でできている醜い怪物に変えられてしまったと言われています。
メデューサは目が合った者を石に変えるという恐ろしい魔力があった為
倒す事は困難でしたが、
英雄ペルセウスはアテナやヘルメス、グライアイ三姉妹に
強力な武具を借り受ける事で無事にメデューサの首を狩る事ができました。
古代ローマにおいてはメデューサは魔除けとして人気があり、
モザイクやカメオ作品にて、ぷっくりとした頬の可愛い姿で表現されています、
この魅力的な神話は古来より芸術家のインスピレーションの元となり、
多くの芸術作品が残っています。
深い黒と、青みがかった黒の二層のニコロが使われています、
リングは19世紀のエトルスカン スタイルのもので細かな金線細工が美しいです。
6個の爪で止めるデザインがインタリオ の格好良い雰囲気によく似合っていると思います。