古代エジプト 新王国 ヒエログリフ スカラベリング
古代エジプト新王国時代の全てオリジナルのホワイトステアタイトのスカラベのリングです。古代エジプトにおいて昆虫は太陽神ラーのシンボルであったため、スカラベ (またはケペラ (kheper)) は最も人気のあるお守りの1つでした。
スカラベを太陽神ラーと結びつける連想が生まれた理由はエジプト人がスカラベのライフサイクルを誤解したことに始まります。
スカラベの成虫はフンのボールの中に卵を産み、その後そのボールを土の中に埋めます。幼虫が孵化するときに人々の目に見えたのは、このプロセスの中でフンのボールから突如完全なスカラベが現れる場面のみであったため、非常に神秘的なできごとに見えたのでした。ですから、スカラベを表すエジプト語は「生れ出づる」という意味を持っているのです。
スカラベは、新しいフンから食ベ物の塊を作り、後ろ脚を使って自分よりも大きな球体を地面を転がしながら巣穴の方へ運びます。
エジプト人はこのプロセスを太陽が空を移動する日々のサイクルに結びつけ、巨大なスカラベが毎日東の地平線から西の地平線まで太陽を移動させていると考え
強力な再生のシンボルとしてこのお守りを作ったのでした。
スカラベのお守りで最も初期のものは、第1中間期(紀元前約2124年)に出現し、中王国から新王国の間(紀元前約2030年〜1070年)には、スカラベはしばしば封印やお守りとしても使われていました。
スカラベは末期王朝時代(紀元前712年〜332年)も依然として人気のお守りで、グレコ・ローマン時代(紀元前332年〜西暦364年)にも使われていました。
一つの昆虫の生態を太陽神の力に例えるなど、古代エジプト人のスケールの大きな素晴らしい想像力を感じます。月日は流れ、数千年前に存在していた強大な王国の強力なお守りが、時を超えて目の前に現れてくれる奇跡を感じています。
朝日や夕日を見ながら楽しみたいリングです。
裏面に彫られているのはヒエログリフです。
古代エジプトにおいてヒエログリフは、対象を絵で表したユニークで美しい文字でした、ヒエログリフが表現されているだけで、古代エジプトの雰囲気が深く味わえます。
このスカラベのヒエログリフの意味はわからないのですが、蜂のヒエログリフが美しいですね。
このスカラベの素材はステアタイトと呼ばれる軽い石です。
殆どのスカラベの素材は艶のあるファイアンス(焼物)でした、ファイアンスは石のイミテーションとしても用いられ、例えば高価なアメジストの変わりに紫色のファイアンスを用いる事などもあったのです。
ですから、ステアタイトはファイアンスよりも珍しい素材になります。
他の古代エジプトのスカラベのスイベルリングです。
ベゼル部分がクルクルと回転するスイベルリング式です。
細身のフープは純度の高い金属で出来ています。
シャンクには細い金をくるくる巻き付けた装飾が施されています。
スカラベも綺麗な状態を保っています。
足の表現もしっかりしています。
古代のジュエリーも古ければ良いというわけではないので、なるべくコンディションの良い作品を選ぶようにしましょう。
スカラベも立体的で写実的な作りです。
スカラベも良い状態を保っておりフープも金で出来ていて丈夫な為に、着用する事はできますが、基本的に身に着けて楽しむというよりは、コレクションして楽しむ作品です。
古代エジプトは独特な美術様式を持つ文化です。
スカラベもヒエログリフもひと目で古代エジプトだとわかるような特徴を備えたリング、指に嵌めて是非古代エジプト時代を想像して楽しんで頂きたいと思います。