カルティエの右腕 Henri Picq Berlioz Leroy シトリン ダイヤモンド ヨット ブローチ
カボッションのシトリンを細かく留めたエレガントなアールデコブローチ
夕日を帆に浴びてゆっくり進むヨットを連想させるイメージです。
このヨットのブローチの製作者は Henri Picq アンリ・ピック、
アンリ・ピックはあまり名前が知られていませんが、
カルティエ黄金期にカルティエの右腕としてジュエリーの製作に携わっていた工房です、
特にプラチナ加工の腕前に優れ、
アンリ・ピックなしにカルティエ黄金期の作品は作られなかったと言われています。
一時期はカルティエ専属の工房にもなりましたが、
他のジュエラーの注文や、自社作品も作っていました。
今回ご紹介するブローチはアンリ・ピックが Berlioz Leroy に制作した作品です。
Berlioz Leroyは、20世紀初期〜中期へかけて、他には手に入らない個性的なジュエリーや
バニティケースなどの制作も手掛けており、
ヴァンドーム広場に続くラペ通り19番地、カンヌのラ クロワゼットに店を構え、
女優ジャンヌ・ロリーや、目の肥えた趣味の良い上流階級の人々愛され、
フィガロやヴォーグにも度々掲載されていた有名なメゾンです。
帆が風をはらんでいる様子が立体的に表現されており
身につけた時の全体の輝き方は本当に綺麗で
計算された美しさを感じます。
画面左の帆は金線が横方向、右の帆は金線が縦方向で、
それに合わせてシトリンも同じ方向に止められており、
帆の作りも立体的なのでダイナミックに輝きます。
夕日色に輝くシトリンに対して、船の本体部分を表現したダイヤモンドの輝きは
水飛沫のようで、一際ダイヤモンドの輝きが引き立ちます。
Berlioz Leroy のオリジナルボックス入り。
小さなシトリンが一つ一つ光を取り込み、
夕日のように輝く様子が素晴らしいです。
やや大きいサイズですが、繊細なつくりで軽くてとても使いやすいブローチだと思います。
ブローチの受けにはセーフティーシステムがついています。
Henri Picq 制作 類似作品
今回のブローチの方が帆が立体的な作りで美しいと感じます。
Henri Picq 制作 作品
Cartier
Henri Picq 制作
Cartier
Henri Picq 制作