ルネサンスの貴婦人をモチーフにした色鮮やかなリモージュエナメルのブローチ。

エナメルで名高いリモージュはフランス中部に位置する都市で

古くは中世からエナメル細工が大きく発展していました。



参考　中世のリモージュエナメル


美しいリモージュエナメルの作品も見かけたら買い付けるようにしています。

こちらの作品は美しいオリジナルボックス入りで見応えのある大型の作品で、

滅多にない本当に素晴らしいリモージュ作品に出会えたと思います。





大きく拡大しても全く乱れのない、まるで絵画のような素晴らしい細密画ですね、

写真だとマットに写っておりますが、実物は大変艶やかな仕上がりです。


肌、髪、羽根、レース等はふんわりとした柔らかな表現で

触ると柔らかそうな質感を出すことに成功しています、

帽子や衣服、ジュエリー 、背景は金属のフォイルを張っているようなメタリックな質感、

衣服の立体感を感じさせる皺や、胸元の炎のような模様、

ネックレスを2連に下げているところなど、細かな部分の表現を見ていると飽きません。


フレームのデザインもエナメルの雰囲気にぴったりですし、

小さなダイヤモンドが散りばめられて

マットゴールドのフレームの作りも本当に素晴らしいです。





ルネサンスの貴婦人の肖像画

この時代の女性をモチーフにしていますが、

とてもよく表現できていますね。









ルネサンスのリモージュエナメル　参考例



1535年のリモージュエナメル



美しいえんじ色のオリジナルボックス入り、

箱にぴったり収まった姿も美しいです。



右上には恐らくジュエラーの名前と思われる

J.Boudout と Limoges と書かれています。




ブローチになっておりますが、

持っているだけでも嬉しいリモージュ作品でしょう。