18世紀 シルエット肖像画家 John Miers リング サイン入り オリジナルボックス入り
イギリスで大人気であった流行のシルエット肖像画家、
John Miers(1756年〜1821年)の希少なサイン入りのリングです。
リングの作りから18世紀の作であることが分かります。
John Miersは、シルエット肖像画を制作する時、
注文主をアトリエの椅子に座らせ、注文主の横顔の特徴を素早く捉え、
顔は黒色、髪や衣服は繊細なモノトーンの濃淡で細かく表現して、
象牙や石膏に僅か数分で描き上げたのです。
短時間で出来上がるミステリアスなシルエット肖像画は大人気で、
John Miersの名前は1792年にロンドンの電話帳に初めて掲載されました。
こうしてシルエット肖像画を見ていると、横顔の人物はどんな方だったのだろうとか、
色々と想像するのが楽しいです。。。
John Miersは、このような壁掛け風の大きな作品は残していますが、
今回ご紹介をしているような小さなリングで、
しかもサインも入っているものは大変希少になります。
さらに当時の赤いオリジナルリングケースに入って残っていてくれました。
このリングは、サイズが小さめですので、
恐らく、肖像画に描かれている男性から女性へのお洒落な贈り物だったのだと思います(^-^)
通常は壁掛けサイズのシルエット肖像画を、
指輪に仕立てられるサイズで注文して贈り物にした、
というのは素敵だなと思います。
John Miersのシルエット肖像画は、大変人気がありましたので、
当時の有名な人物達もシルエット肖像画を注文をしており、
彼と交友がありました。
表面は美しいガラスがセットされ肖像画をカバーしている作りです。
肖像画の下にサインが入っています。
サインがないものも多くありますので、サイン入りは希少です。
拡大すると、どうしても荒く見えてしまうのですが、
実物は髪や胸元の衣服の表現など大変繊細です。
箱は蝶番の部分が壊れていますが、18世紀の古いリングケース ですので
通常のコンディションです。
1785年、John Miersは、作品の裏に宣伝のメッセージを記していました。
〜 最も生き生きとした顔を描く他にはない最高の技法。
座っている時間はたったの1分。
注 : 独創的な影を描き、一度描いたものは何枚でも複製可能。
シルエット肖像画のモデルは、作品のサイズや身につける衣装を自由に注文できます。〜
当時の流行したお品物です、
色々想像するのが楽しいアンティークらしいお品ですね(^-^)
ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵
John Miers作 類似作品
ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵
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