色違いの小さな対のインタリオ をセットしたカステラーニのブローチ。
石の色は違いますが両方とも透明感のあるガーネットで、
薄紫色とやや赤茶色の石が使われています。
インタリオのモチーフは右側の人物は竪琴が彫り込まれているので
太陽神アポロンの可能性が高いです、
通常、アポロンと対になるのは双子の月の女神ディアナになりますので、
左側の人物はディアナかと思われます。
〜 インタリオ を粘土に押した画像 〜
面白いのはアポロンの表現が女性らしく、ディアナと思われる人物が男性らしい表現であるところ、
もしかしたら、この表現には何か意味があるのかもしれませんね、
または、右がアポロン、そして左がアポロンの9人のミューズのうちの一人、
舞踏のテレプシコラの可能性もあります、
テレプシコラも竪琴を持って表現されることがあるからです、
もしくは、左はアポロンの神話に登場する美少年ヒュアキントスかもしれません、
神話では、アポロンとヒュアキントスが円盤で遊んでいたところ、
ヒュアキントスを愛していた西風の神ゼピュロスが嫉妬に狂い、
円盤を風で操作した為、ヒュアキントスは円盤が頭に当たって血を流して死んでしまいます、
そして血の跡からは赤いヒヤシンスが咲いたとか、、、
そう考えると、なぜ赤茶色の石が選ばれたか分かる気がしますね、
石も両方共にガーネットですが、特に紫色のガーネットなどは、
シンプルにアメジストを選んでも良さそうですが、
同じ石で色違いを選んだのは、アポロンとディアナが双子だから、
または、テレプシコラはアポロンのミューズだから、
もしくはアポロンとヒュアキントスの絆を表した、、、のかもしれません、
どこか自由な表現と感性を感じさせる作品だと思います。
この芸術性溢れるインタリオ を彫ったのは、アントニオ・オデリ、
カステラーニとコラボレーションしてカメオやインタリオ を製作していた宝石彫刻師です。
色々想像できるのが楽しいペアの美しいインタリオをセットしたジュエリーです。
シンプルなフレームのデザインは、インタリオ を引き立たせつつ、
個性が感じられて素敵ですね。
インタリオ 自体のクオリティも大変素晴らしく見応えがあります、
古代彫刻のような仕上がりで美しい彫り、
裏から光を当てても楽しめるインタリオですね、
各インタリオ の下にはカステラーニのマークも彫り込まれています。
裏面にはカステラーニのマーク入り。
こちらもアントニオ・オデリ作の宝石彫刻のカメオが留められたカステラーニのジュエリーです。
メトロポリタン美術館 所蔵
カステラーニ サファイヤ メデューサ ブローチ
美しいインタリオ を用いたブローチは大変希少ですので、
インタリオ リングを持っている方はコーディネートを楽しめますし、
ゴールドチェーンなどとのジュエリーとも相性が良さそうです(^-^)
男性にもオススメのジュエリーです。
カステラーニとアントニオ・オデリのコラボレーションの希少なブローチ
お値段もお求めやすくなっておりますので、
是非お問い合わせください(^-^)