Alfred Meyer & Émile Froment-Meurice コラボレーション エナメル ペンダント
一枚の絵画のように美しい見事なエナメル細密画の作品、
モチーフはギリシャ神話に登場する虹の女神イリスです。
女神の表現は大変細かく素晴らしい出来栄え、
柔らかさの中にも凛とした空気感が感じられ、
女神が静かにつま先を雲の上に乗せて、
遠くからこちらへ近づいてくるような重みを感じさせます。
この優れたエナメル細密画の右端にはAMのイニシャルが描かれ、
アルフレッド・メイヤーの作品であることが分かります、
アルフレッド・メイヤーは優れたエナメラーで、
ヴェヴェールやファリーズ等の当時のパリのトップジュエラーらと共に仕事をしており、
このペンダントのフレームもフロマンムーリスによって制作されたもので、
女神の細密画を引き立てるように、フレームにも美しいエナメルの模様が施されています。
女神が描かれている部分は、僅かに窪んでおり、視覚的な面白さがあります。
女神が左から大きく風を受けているような表現で、薄布の衣服は後方へ細かく重なり、
手に持った布が空へふわりと膨らんでいる構図です、
女神の体は白色で柔らかく表現され、
衣服は透明感が感じられる白色、
布の動きに合わせて薄水色と金色が重ねられて風になびく様子が感じられます、
足元に漂う雲も同じく、薄水色と金色が重ねられています。
エナメル細密画を囲むフレームは二重になっています
内側は透かし細工で、白色のエナメルに薄い桃色のエナメルのグラデーション、
黒色で模様が描かれています、
ところどころ8つの小さなローズカットダイヤモンドがついてアクセントに。
外側は、黒地に白色のエナメルで細かな模様が描かれています。
金の枠はそれぞれ粒金細工のように見える加工が施されています。
モルフェウスとイリス
Pierre-Narcisse Guérin
フロマンムーリスのメーカーズマークが刻印されています。
参考
同じく、フロマン・ムーリス と アルフレッド・メイヤー のコラボレーション作品 1867年〜1870年
参考
リュシアン・ファリーズ と アルフレッド・メイヤー のコラボレーション作品
参考
ロバート・フィリップス と アルフレッド・メイヤー のコラボレーション作品 1870年
裏面、ブローチのピンは現在は失われており、
ペンダントとしてのみお使い頂けるようになっています。
エナメルにごく僅かな欠けがありますが、
アンティークとしては通常のコンディションになります。
チェーンの長さはいろいろ試しましたが短めでも長めでもバランスがとれたので
いろいろな長さでお使い頂けると思います。
リボンでお使いになってもとても素敵でした(^-^)
リボンはもう少し太めでもいいですね。